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【コピーは、コーヒー牛乳飲みながら。31】文化放送ラジオCMコンテストグランプリ・奥村明彦さんインタビュー(上)

三十一杯目は、サクラ咲く東京タワーの下で

みなさま、お久しぶりです。2017年夏から2018年秋まで連載していたクリエイター・インタビュー企画「コピーは、コーヒー牛乳飲みながら。」。その終了後「あーもう!まだまだたくさんのコピーライターの話を聞きたいよ!」と約半年ぶりにnoteで再開することにしました。

さてこの半年の間にずいぶん世の中も変わり、新年号「令和」が目と鼻の先に来ております。復活第1話の取材をお願いしたのはかつての最終回を締めくくってくださったコピーライター・奥村明彦さん。何と昨年12月に「文化放送ラジオCMコンテスト」のグランプリを受賞されました!その作品がこちら!

女1 お先に失礼しま〜す。
男1 お先しま〜す。
女2 課長、もう帰りますよ。
男2 おぉ、お疲れ!
    (間)
   なんだ俺一人か(ため息)
   ま、お前がいるから、いっか。
M      ~
N      窓の外にいつも 東京タワー。60周年。

最高に、最高にエモい……(語彙力)。審査会場でこのCMが音声付で実演された際、アナウンサーも涙ぐんだとか。このCMにまつわる話、さらには奥村さんの「これまでの仕事」と「これから」を聞こうと、その東京タワーの麓である増上寺にてお花見に誘わせていただきました。

文化放送ラジオCM、そして東京タワーとの長く続く深い縁


奥村さん:文化放送のラジオCMコンテスト、選ばれたのは今回初めてじゃないんですよ。

—————そうなんですか?

奥村さん:「文化放送×広告批評 百万円ラジオCMコンテスト」というのが前身としてあるのですが、僕はなんと1985年の第1回から応募していて、その時はノミネートされ、第2回目に受賞もしているんです。今回も演じてくれた青二プロの声優のどなたかは最初から参加してる可能性もあるけど、あそこにいた誰よりも僕が古くから関わってるのではないかなと思ったりしてます。65歳だからね。古いんだよとにかく。これ、当時の作品が載っていた広告批評という雑誌です。

—————なんと……!!そんな前から関わりがあるコンテストだったんですね。確か今回受賞した課題・東京タワーともご縁があるとか。

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