個人インフルエンサーは、コンビニ化するか?

今回はコラムです。2,3日に1つずつ記事を出していきます。
さて最近は、noteやinstagram、youtubeなど個人が自由に発信できるサービスが台頭し、これまでプロが担っていた仕事がどんどん個人に置き換わりつつあります。

今、このnoteを見ている方も、「これからは個人が活躍する時代がくる」と感じている方も多いのではないでしょうか。僕自身も、4,5年前からきっとこんな未来が来る、と思ってどんなサービスがその未来を叶えてくれるのかとワクワクしていました。

今日は、もう少し視野を広げて、今日はその「個人が活躍する時代」の先について触れていきます。まずは取り入てみる観点として、ビジネスの「規模の経済」というものがあります。

これはざっくり説明すると、1人でコツコツ作った1つの商品より、どデカイ工場で1万人が協力して100万個の商品の方が価格も安く、品質も高いものが製造できるというような考え方です。

例えば、トップのyoutuberはすでに一人で企画・撮影・編集・その他事務などをこなすことは少なくなっていますよね?チームを組んで4,5人で役割を分担したり、UUUMのように芸能事務所がサポートする、というような形が増えてきています。

現実の事例だと現在のコンビニはまさにこの規模の経済の最たる例ですね。
工場で大量生産したおにぎりと、全国で統一された綺麗な内装、大量に配信されるTVCMで、一気に個人商店のシェアを取っています。

ちなみに、東南アジアや南米などの地域にいくとコンビニが台頭する前の個人が水や食料、生活雑貨を販売するお店がたくさんあるので、昔の日本を見ているようでなかなか興味深いです。(いずれ淘汰されちゃうんだろうなぁ。。)

さて、こうしたチームが徐々に大規模になっていくと、徐々に一人で全てをこなして「個人が活躍する」というのは多少難しくなっていくかもしれません。


また、これは考えてみればすぐわかることですが、まず全員が個人、影響力のあるインフルエンサーとして活躍することは不可能ですよね。人々が認知し、時間を割いて視聴できるコンテンツ量には限界があるので、基本的にインフルエンサーとして存在できる座席数には常に限りがあります。

現在は、TVや映画などの芸能人や俳優、ビジネスのカリスマといった限られた業界の人たちが占有していた場所に、個人がyoutuberやインスタグラマーとして台頭しているという状態です。

さっきのコンビニで例えるなら、昔は何千・何万という個人の商店があった時代から、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートという3強のブランドに統一されてしまったのと同じ状況ですね。日本という限られた市場を全部この3社が取っちゃうわけです。

ビジネスのサイクルとしては、市場が芽生える→プレイヤーが増える→一部の大きなプレイヤーがシェアを増やす→2,3社が独占する、というパターンは結構多いです。

個人が台頭するのは今はこうしたインフルエンサー市場の発展途中のフェイズに過ぎない、かもしれませんね。

やや悲観的なコメントになってしまいましたが、一番大事な伝えたいことは「そのさきに何が起こるか」を常に考えることです。

ある業種の未来を予測するためには、例えば「似たような業種」や過去に同じような変遷をたどったものはないか(今回で言えば個人商店からのコンビニ)を考えてみるのがオススメです。

今の4,5年先にどんな変化が起きているか?それに合わせて今は何をするべきか、を考えて行動することで、少しずつ自分の未来を変えることができます。

次回はこの「インフルエンサーのコンビニ化」に対して、そうはならない未来もある、という考えについて書きます。(前提はほぼ同じですが、次は観点を変え、ポジティブな未来です)

こうなるんじゃないか?みたいな意見があればぜひコメントください〜

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