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漫才師になった聖帝サウザー

「どうもー!聖帝十字陵でーす!わおわお!」

「いうことでね。この前ね。一方通行でさ 向こうから車来たのよ」

「あー。よくあるシチュエーションやね」

「そう。それでね。こっちは余裕あったから待つ事もできたけど、直進したの」

「なんでなん」

「相手も「ちょっとー!!」言うてきたから俺窓ガラスから顔出して言ったったのよ。『引かぬ!媚びぬ!省みぬ!』」って

「そこで名台詞出すんやね。バックしない!謝らない!反省しない!て最低やね。運転したらあかん系統の人間やね」

「相手もそう思ったのかなー? 怒って車から出てきちゃったのよ... でまたそいつがガタイいいの」

「うわっ怖いやん」

「俺も思わず言ってしまったもん「デカくなったな小僧...!」って」

「想像してたよりデカかったんやね。それでどしたん」

「まぁさ 謝るよね。流石にね」

「さっきの威勢どこいったん」

「そしたらさ 相手もまぁおたがい様やもんねって言ってくれたのよ。だから俺言ったの」

「「愛などいらぬ!!」って」

「なんでなん!和解持ち掛けたんそっちやろ!?なんでそこで穏便な解決を拒否するん!」

「まぁ聖帝やからね。ならばおまえと闘うのがおれの宿命 人質などいらぬ!今こそ南斗と北斗の決着をつける時だ!!って言ってやった」

「俺はお前の精神の揺れ幅が怖いわ」

「そしたら相手がらちあかんから通報するわ言い出したの」

「でしょうね」

「だから「おもしろい!ならばその三秒数えてやろう!ひとーーーつふたーーーつ みいーーーつ!!」って」

「この場にきてまだ煽ると」

「まぁだいたい1800くらいで来たのかな」

「30分も数え続けたんか。やっぱお前怖いな」

「警察の人には流石に丁重に受け答えして」

「まぁ流石にね」

「今度から気をつけるんやで。って話になって」

「うんうん」

「帝王に愛などいらぬ!! はむかう者には死あるのみ!!って言ってやった」

「なんでなん」

「まぁ 結局免停になった」

「でしょうね」

「教習所って何回行っても懐かしいよね。先生に行ったもん。「お師さん... って」

「もう ええわ やめさせてもらうわ」


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