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セルフライナーノーツ / 【初音ミク】微睡みの森は祈り溢れて

※この記事は2018/4/7に書かれたものです。

【初音ミク】微睡みの森は祈り溢れて

さて、物語調でお送りしました今作。

1人の少女アリスのお話です。

「忘れたいことは忘れられないこと」

とだけ書かせていただきました。

これって、でも当たり前のことですよね。じゃあ何でこんな当たり前だって頭で分かっていることに僕ら人間、苦しめられるのだろう。そう時々思います。

僕個人の結論は、忘れられないことはいつか受け入れられる日が来るのを待つしかできないんだと思います。それは何もせず時の解決待つ人もいれば、徹底的に自分と向き合うことで受け入れて行く方もいらっしゃると思います。そこは人それぞれで正解はないことです。

アリスちゃんは一体どんな子だったのでしょうね。

そしてあなたはどうでしょうか?

書きすぎると旨味が無くなってしまいそうなので詩の話はここまで。

続きまして動画制作。

動画制作に関しては初作、「降りやまぬ雨に」の投稿を終えた後。年始にかかTさんに正式にオファーを出させていただきました。(新年早々にはた迷惑)

楽曲は去年の9月頃には全構成と「アリス忘れて」というメロディだけ出来上がっていてオファー時には歌詞を一度書き終え。かかTさんに動画を制作して頂いている間。アレンジを歌詞を練りなおしていきました。

前回もそうでしたが、イラスト、動画の編集による表現は全てかかTさんにお任せしています。僕は最初に曲の概要と詩に関して、ほんの数行(は言いすぎましたDMで15行程度でした…焦)だけお伝えしたのみです。正解を持つのは僕ではなく、曲を聴いて、動画をご覧いただいて解釈した方だと僕は考えていて、それは僕の曲を聴いて絵を描いたり動画を編集したりする方も同じ。それぞれの答えを表現して頂きたい。きっとそのほうが感情に直結する作品になる。僕はそう考えています。

あとは僕に単純に絵や動画製作の技術がありません…。苦笑

なので、かかTさんの解釈によって出来上がった「画」の部分。僕も完成した映像を頂いたのは一昨日のことで、ご覧いただいた方と同じくらい新鮮な気持ちで自分の動画を見ました。そして感動しました。正解が各々にある。とは言ってもかかTさんの解釈の力って本当に尊敬の念、感謝の念を抱いています。

これは僕の感想ですが、Cパートでアリスちゃんの幼少期(可愛いですよね)のシーンと、ラスト自分(影)と向き合えた瞬間、あとは最後の「Fin」がグッときました。(そこ)

最後にサウンドの話。

ミクちゃんの声にドラム、ベース、バッキングギター、リードギター、ピアノ、そしてグロッケン。グロッケンは予てから使いたいと思っていた楽器だったので、念願適ったりです。あとは所によってエレクトリックピアノ、そして要所に良く聴かないと気づかない程度に高周波のノイズを散りばめていたり。そんな構成。

コメントで構成に関して「変拍子」と仰ってくれた方もいて。長い間、僕の作曲の際のデフォルトの拍子が「3拍子」であったことに起因します。でも、元々は「4拍子」の人間。音を1拍削る、1拍足す、削ったものを利用して倍にする。この曲に関してはそういう手法がかなり多いです。つまるところ僕は「何1つ拍子を扱いきれない半端者」なのです。でなければ、作曲に関して「極度の飽き性」なのかもしれません。そんなこんな変拍子曲。多分、今後かなり増えると思われます。

そして音階に関する雑念(?)がかなり多いんです。ギターは1カポ(簡単に言えば通常の調律より半音高い音階)で弾く音が好き。スケール(これも簡単に言えば音の流れが綺麗にまとまる音の踏み方)を敢えて外す音が好き。ベースがギターに従わない音を踏むのが好き。ピアノは黒鍵だらけ。

音に関して僕はとてつもなく天邪鬼みたいです。でも、それは僕の個性かな。と考えています。シンプルにするも複雑にするも案外根底にある「雑念」とも呼べるそれは似ているものだとも思います。

でも、僕のロックの始まりはASIAN KUNG-FU GENERATIONで今も好きなので。音楽って面白いな。って今でも思うんですよね。

こんなところで、今回の制作に関してのお話でした。

いかがでしたでしょうか?

多くの方に観ていただいて、そして、どう思ったか。皆さま心にそれぞれに何かしらのものを残せているでしょうか?

もし残せていたとしたらそれは創作者としてこれ以上ない名誉です。


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