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こひつじシェアハウス入居者インタビュー【Jill SENFTさん@jucari笹塚】

今回は初の試み。こひつじシェアハウスの入居者さんへのインタビュー記事です。シェアハウスの魅力の一つは、人との出会いがあると思います。こひつじシェアハウスではどんな人たちがどんな暮らしをしているのか、ちょっとずつご紹介させてもらおう!と考えています。

さて、記念すべき一回目のインタビューに登場してくれるのはjucari笹塚に住む Jill SENFT さんです。Jillさんはベルリン在住の画家で、今回は6週間日本に滞在し創作活動をされています。今回Jillさんが日本に来ることになったのは、ゆず兄弟という日本の企業がJillさんの卒業したベルリンのアートスクールとコラボレーションして日本で活動するアーティストを学校の卒業生を対象に募集し、100人以上の応募の中からJillさんが選ばれたそうです。6月20日には展示会を開催予定とのことで、今回はJillさんに日本での生活やお仕事、今後についてなどお聞きしました。

C:本日はお時間をいただきましてありがとうございます。今回、ゆず兄弟という会社の企画に応募した理由はなんですか?

J:私は以前に東京に来たことがあるのですが、とても楽しかったということがあり、今回の企画を知った時に短い滞在ではあるけれどもとても魅力を感じて応募しました。

C:一度日本に来た時に、日本が好きだと感じてもらえた、ということでしょうか?

J:はい。

C:そうなんですね。あ、そういえば今日はJillさんが日本に来てちょうど一ヵ月なんですよね。一ヵ月日本に暮らしてみて、Jillさんの創作活動に何か変化や影響はありましたか?

J:もちろんです。アートに関してはもちろんのこと、環境を変えて自分の知っている世界から飛び出すことで、会話にも積極的に入るようになったり、いろいろなことで影響を受けました。

C:積極的というと?

J:今回日本での仕事は、企業と一緒に進めるプロジェクトで、その企業とミーティングをする機会があるのですが、今まで大きい企業と関わることがあまりなかったので、そういう場面で積極的な発言などするようになりました。

C:ベルリンにいた時は、企業との仕事はしていなかったんですか?

J:ベルリンでは、企業というよりもクライアントの多くは雑誌で、雑誌に作品を提供することが多いです。企業と仕事をすることもありますが、ヨーロッパの会社に限られていました。

C:そうなんですね。今回の企画をきっかけに 日本での仕事も 今後 継続して広げていきたいというお気持ちはありますか?

J:はい。私は日本語を勉強してまた日本に戻ってきたいと思っているので、今回の企業とコラボレーションして仕事ができたことはよいきっかけだと思っています。個人で日本語を勉強して日本に一人で滞在して、というよりは、企業との仕事であったり、仕事に限らず 日本人と交流をもって滞在できてよかったと思っています。

C:日本語を勉強して戻ってきたい、と思ってるんですね。

J:戻ってくる前も、戻ってきてからも勉強をしたいと思ってるんですが、まず今年の冬には日本にもう一度来たいと思っているので、それまでに勉強するには時間が足りないですね。

C:どうして冬に戻ってきたいんですか?

J:もう夏は仕事が決まっているので、9月にはベルリンで、今回のゆず兄弟との企画の展示会を開催する予定です。そのあと、少し時間を持てるので、日本に戻ってこようと思っています。

C:なるほど。今回の滞在の終わりに、東京でも展示会をなさると伺いましたが、同じ内容の展示会をベルリンでもされるんですか?

J:東京の展示会は、6週間という滞在期間で作成した作品を展示して、どっちかというとトークがメインです。「ビジネスとアートの距離を縮める」というのがコンセプトなので、ビジネス界からもゲストが1人来るので、二人でトークをします。ベルリンに戻ってからも作品は作り続けるので、ベルリンの展示会ではもっと作品数が多くなります。

C:では、東京での展示会に出す作品は、東京で作成した作品だけ、ということでしょうか?

J:はい。今一生懸命 作業をしています。本当は、東京の展示会は6月25日の開催予定だったんですが、会場の都合で6月20日に開催することになってしまって・・・。普段から雑誌との仕事が多く、〆切が早い仕事が多いので、仕事を早く進めることに慣れていますが、時たま急に 作業がゆっくりになることもあるので・・・

C:そうなんですね。それは大変ですね。でも、考え方によれば、展示会が終わった後の時間が長くなるわけですから遊んだり観光したりする時間をたくさん持てるようになりましたね!

J:そうですね。観光などもそうですが、冬に日本に戻ってきたいと思っているので、それに向けて プロジェクトの事を考えたり、歌舞伎や美術館などいろいろまわりたいと思っています。

C:歌舞伎や美術館に行くのは、次のプロジェクトを見据えてなんですね。Jillさんの今回の日本の滞在についていろいろお話をお伺いしましたが、次はシェアハウスや笹塚の町について、楽しかったことやいいなと思ったことがあったらお聞きしたいです。

J:まずシェアハウスはとてもきれいです。部屋はとても明るくて、この家の窓ガラスの多くは曇りガラスですが、私の部屋の一つの窓はクリアなガラスで、そこからの眺めが最高です。また、夜に雨の音を聞きながら過ごすことも楽しんでいます。家の周りはとても静かなので過ごしやすいです。また笹塚エリアもとてもよいです。必要なものはすべて揃うし、人もフレンドリーです。近所の床屋さんと仲良くなって、今もシソやトマトをもらって帰ってきました。6月27日にドイツに帰ることを伝えたら「寂しい」と言ってくれて、何かプレゼントを用意したいと思っています。

C:jucariの他の入居者さんとはよく会いますか?

J:あまりゆっくり話す時間がとれませんでしたが、何度か会った時にはとてもよくしてくれました。

C:よかったです。次回日本に来るときには、東京以外にもいろんな場所に行きたいですか?

J:東京に滞在したいと思っていますが、金沢もいいと思っています。一昨日昨日と、金沢に一泊してきたんですが、とても気に入りました。

C:何かおいしいものを食べましたか?魚介とか。

J:食べ物もとてもおいしかったです。海鮮も食べました。でもたくさんのお料理が出てきたので、個別に何がというのは覚えていません。

C:日本食がお好きなんですね。

J:はい、大好きです。今もスーパーでお刺身を買ってきました。天ぷらもラーメンも大好きです。あと、お菓子もおいしいです。チーズケーキが大好きなんです。

C:私もチーズケーキ大好きです(笑)でも、ドイツにもスイーツはたくさんあるように思いますが・・・

J:そうですね、ドイツにもスイーツはあります。でも、全てがおいしいわけではないです。日本の方が断然おいしいです。

C:それはそれは。笑 ところで、展示会のお話に戻りますが、展示会には一般の人も入れるのでしょうか?

J:もちろんです。大歓迎なので是非来てください。ただ、作品の展示自体は小さく、トークショーが大部分を占めているということと、トークは英語です。

C:ちなみに、展示する作品は何点あるんですか?

J:小さな作品を5点、展示しようと考えています。ベルリンでは、彫刻も作ろうと計画しています。

C:彫刻!?

J:父が車の修理をするメカニックで、その作業場がとても広いので一角で作業しています。とても楽しみです。

C:本日はお忙しい中 お時間をいただきましてありがとうございました。展示会の準備 頑張ってください。

Jillさんの展示会とトークショーは2019年6月20日(木)18時から です。会場は 築60年の木造アパートを改築した谷中の「HAGISO」。谷根千は最近人気のエリアですよね。平日の夜ですが、金曜日の活力をチャージしにお出かけしてみてください。

Jill SENFTさんのホームページです。

HAGISOのホームページはこちらです。

【jucari笹塚】の詳細はこちらです。

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