ヘルスイノベーションが楽しみだ

最近、周りの起業家仲間との話題がもっぱら健康の事になってまいりました。最近は少量のお酒でも翌日に残りやすくなってきており、いっそ完全にやめてしまおうかと思っている今日このごろです。腹もだいぶ出てるし。。

さて、色々と予防医療やヘルスケアについて調べていたところ、以下の動画を見つけまして拝見したところ大変興味深かったので紹介します。

「医療イノベーション先進国」への挑戦と課題

ヘルステックが生み出す新たな可能性ということで、詳細は是非動画を見てほしいのですが、その中で面白かったところを自分なりにまとめてみますと、

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そもそも医療行為や遺伝子解析、計測機器など、今まで莫大なお金が必要だった。それが、人ゲノムの解析や人体を計測するための計測機器(CTとかMRIとか)の価格が劇的に下がってきており、一人一人の詳細なデータが手軽に取れる時代になっている。

今までは一年に一回の健康診断等、点でしか医療データを持てなかったが、これからは毎日といった頻度でデータを計測でき、線として医療データを持つことができる。かつ、たくさんの人に対して安価に取れるようになる。

その膨大なデータを解析することで、これからどんどんAIの精度は高まり、病気はもちろん病気の予兆もわかるようになる。これらにより予防医療につなげることができる。

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中国は以前固定電話インフラが全く整っていなかったが、携帯時代になり、今更固定電話を引くよりも携帯電話インフラを導入したほうが手っ取り早いために固定電話を置き去りにして一気に広まった。時代を飛び越えたわけだ。

そして、予防医療、医療のイノベーションもそうなる可能性がある。
今、アフリカは医療のインフラが全く整っていない。では、今からアフリカで医者を育て、現状の先進国のような医療インフラにするためには、今から20年とか30年とかのスパンで育てていかないといけない。時間もお金もかかる。

しかし医療AIであれば仮に70%程度の検出精度であったとしても導入したいという話が現地からちらほら出ているようだ。まるで中国が固定電話インフラをすっ飛ばして携帯電話インフラになったように、最先端AIを使った医療インフラが真っ先に整うのがアフリカ、ということが起こるかもしれない。

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目というのは、体の中で唯一血管が見える場所であり、網膜、脳とも直結しているため、目を見れば脳の異常等も見つけることができるようになるかもしれない。

網膜から脳のプロセッシングの状態を判断することができるかもしれない。
網膜から動脈硬化を判定できるかもしれない。
現在はCTやMRIなどを使って臓器の影から病気を判断するしかなかったが、これからは目を見るだけで様々なことがわかるようになるかもしれない。

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全人類に医療を提供するためには莫大な費用がかかるために、そのためにもテクノロジーを駆使しないとそもそもそういった未来は到来しない。テクノロジーを駆使することはもう不可逆である。

健康に長生きしたいという思いは誰しもが持ち、なくならない思いだろう。
医療というのは、世界中すべての人達に対して展開できる。国や宗教も関係ない。健康になりたいという思いはすべて同じ。

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といったところです。
聞きながらざざっとメモしましたので、間違ってるところがあったらごめんなさい。

ヘルスイノベーション、非常に興味深く、また様々なビジネスチャンスにも溢れてて面白そうだなと思いました。特に目についてはね、文字通り目からウロコでした。目は口以上にものを言うのかも。

また、中国の電話インフラの話にあるように、一気に広げるためにはトップダウンである必要がありそうなのは僕もそう感じます。医療データは個人情報の塊ですし、機器で手軽に取れるようになってもそのデータの扱い方には様々な議論が起こりそうなのもなんとなく予想できます。

まずは自分が自分の状態を知れるようになるのは大きな一歩かなと思います。自分の体内の各数値が今どうなっているか、それを知ることができるというのはそれだけでとても興味深いです。

自分が起こす日常の中のアクションに対して自分の体内の数値がどうなってるかって単純に見てみたい。プレゼンする直前の心拍数や血圧や血糖値がどうなってるかみたいなね。笑

Apple Watch Series 4を使っているので、心拍数は取れますが、心電図も早く日本で解禁されないかなーと思います。血圧はオムロンが腕時計型のデバイスを作ってるみたいですね。

最後に、後半の質疑応答で、ジーンクエストの高橋社長がおっしゃっていた言葉がとても印象に残りました。

生命の法則性が全部明らかになると、それをコントロールできるようになると、そうなるといろんなリスクに対応できるようになると。そうなると、最後に残るのは人間の、生命の「意志」だと。AIに代替されないのは、人間の「意志」である。と。

確かに僕の意志こそ、他に代替することができない、僕だけのものだなぁ。と改めて。

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