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治療レポNo.6 ▼ピルのメリット デメリット

◆前回までのお話…

これと言う原因が見つからないので、低用量ピルによるホルモン治療を勧められた私。
予想がついていたものの、事前にネットであれやこれやといろんな情報を仕入れてしまっていたため、正直不安…。
そこでせっかくの機会なので医師に色々と聞いてみました。

◆ピルのメリット、デメリット

まず、医師から聞いた、ピルを飲むことのメリットとデメリットです。

*メリット*
・薬を飲むだけなので簡単
・薬が体に合えば、月経困難症の症状(痛みやPMSなど)が和らぐ
・ホルモンの抑制によって内膜が薄くなるので、月経時の経血量が減る
・避妊効果が高く、コンドームと合わせて利用すれば、望まない妊娠をほぼ100%防ぐことができる
*デメリット*
・薬価がそこそこ高い(一ヶ月分でおよそ2000円前後。薬や病院によって多少前後するようです)
・経過報告と薬の処方を兼ね、数ヶ月置きに病院を受診しなければいけない
・毎日決まった時間に必ず飲まなければならず、習慣付けが必要
・薬が合わなかった場合、人によっては副作用で吐き気や頭痛を催すこともある。その場合は使用を中止することもある。
・血栓症のリスクが高まると言われており、注意が必要(これが最も重要)

大体こんなところです。
メリットもデメリットもそれなりに大きいな〜という印象。
ただ薬が体に合いさえすれば、サプリメントを飲む感覚で地獄のPMSや地獄の腹痛から逃れられると思ったら安いものではないのか?そうとも思えます。

◆副作用「血栓症」について

私が不安に思うのは、価格とか手間のことより主に副作用の方でした。

特に怖いのは、「血栓症のリスクが高まる」とかいう恐ろしげなやつです。
まず、血栓症とはなんぞや?と思って調べてみたところ、普通は体内で固まることはない血液が血管内で固まって詰まり、血管を塞いでしまう病気のことです。
血管が詰まると、場合によっては脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓症などを引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。

※ちなみに「肺塞栓症」というのは、「エコノミー症候群」の原因としてよく知られています。
長時間同じ体勢で座っていることで下半身の血流が悪くなり、血栓ができ、その血栓が肺の静脈を塞いでしまったことで起こるのが「エコノミー症候群」です。

なぜピルを飲むと血栓症のリスクが高まるのかというと、ピルという薬に血液が固まりやすくなってしまう作用が少なからずあるからだそうです。
処方される人にはこのことについて必ず医師からしっかりと説明があります。

少し余談ですが、私はヤーズ服用中に急性虫垂炎(いわゆる盲腸)にかかり、緊急手術を行うことになった際、服用中の薬にヤーズがあることを医師に伝えると
「本当は手術の数週間前に使用をやめてもらわなきゃいけない薬なんですけど、今回は緊急手術でしょうがないのでそのまま処置します。術後は血栓が出来ないように頑張って歩いてね」
と注意されました。
手術後の患者は回復までの数日、どうしても寝たきりになってしまい、ピル服用中でなくてもそれ自体が血栓症のリスクを高めてしまいます(エコノミー症候群)
私は術後の翌日朝から頑張って病室のあるフロアを歩きました(笑)

血栓症は、加齢肥満生活習慣(運動不足・食生活・喫煙など)によっても起こりうる病気です。
ピルを飲んでいる間は当然生活習慣にも気を配る必要があります。
特に喫煙はピルとは相性が悪いので、ほぼ確実に医師から止められます。

運動不足、食生活については、見直すに越したことはないのでこれを機に、少し気にかけてもらったらいいかな〜という程度の話になるかと思います。
「今日から毎日ウォーキングして、食事改善をしてください!」とまでは言われません(笑) もしかしたら、すこしでもリスクを軽減させるため医師によってはそのくらい言う人もいるかもです。
飲む側も、そういう薬を飲んでいるという意識を持って気をつけるに越したことはありません。結果、体にもいいですしね。

次の記事で、その他ピルについて聞きたい不安なことについて医師に質問したことをまとめていきます。
→ ヤーズ治療体験レポ ホーム

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