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コーラ職人コーラ小林の「日本を、飲む。」「千葉・山武の煎り落花生」

2023年1月。
コーラ小林は新しいコーラ缶の開発でてんてこまいだった。

昨月(2021年12月)の日本を飲むは欠番となり、1月は「日本を、飲む。」の新たな挑戦をしたいと思っていたが、なかなか時間をあけられなかった。

そうこうする間に、ピーナッツバター工場に行く日が近づいてきた。

ピーナッツバター工場?

実は、コーラ小林のサラリーマン時代の先輩の「中野さん」は「ハッピーナッツデイ」というピーナッツバターのブランドを立ち上げており、その新工場が千葉県の山武に新しくできたのだ。

その新工場を視察させていただくとともに、中野さんには伊良コーラの新しい商品である缶コーラのデザインのアドバイスをいただいており、その御礼も含めて伺おうと思っていたのだ。

そして、その時、「ピーナッツ(落花生)で何か作れないだろうか?」そう思いついた。
ネットでググってみると、ピーナッツコーラの記事を見つけた。
アメリカ南部では落花生をコーラに入れて飲むらしい。
「そうだ、ピーナッツコーラをとびきりのこだわりの煎りたて落花生を使って昇華させた商品を作ってみよう。」そう思った。

そして、千葉・山武の新工場にてハッピーナッツデイの中野さんと会い、煎りたての落花生を分けていただいた。

ピーナッツバター作りの工程の説明を聞いている様子
中野さんと。
落花生を煎っている様子

そして、工房に戻り、落花生をコーラと融合させる構想を練る。

だがここで大きな問題。
落花生には油分が多く含まれているため、粉砕していくとバターになっていき、シロップとまったく馴染まないのだ。

どうしたものかと考え、今回はある種実験的に新しい手法を用いることにした。

それはホワイトリカー(含水アルコール)に落花生を漬け込み、香り成分をアルコールに移した上で、そのアルコールをシロップと混ぜることで落花生の香りをシロップに溶け込ませる、というものだ。

また、シロップと混ぜた後には、アルコールが残らないように十分に煮沸をし、アルコールを飛ばし、最終的にシロップの形に仕上げることとした。

落花生を粗く粉砕する
含水アルコールに漬け込む

そして、できたシロップを味見する。

コーラの香りの奥にかすかに落花生の香りがし、落花生の余韻が残る。

だが、もしかしたら意識しないと感じ取れないほどの微かなものかもしれない。

今後、この香りを増やすためには漬け込み時間をもっと長くとる、落花生の量を増やす、といったことが考えられる。

そういった意味で、この手法は今後の改良の余地が大いにあり、
今回の商品に関してもある種、実験的かつ意欲的製品として捉えて楽しんでもらえれば嬉しい。

例の如く今回もごく少量での製造となりますが、
ご興味ある方は是非こちらから。

千葉・山武の煎り落花生。

※アルコール含有量1%未満に調整しておりますが、アルコールに敏感な方はお控えいただけますと幸いです。
※伊良コーラ渋谷店/総本店下落合/オンラインストア、伊勢丹新宿店にて数量限定販売(なくなり次第終了)です。