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豊田玉之介 『煩悩マガジン』 (群馬県高崎市)

<煩悩マガジン> は四コマ漫画的なコマ割りにショートストーリーやドローイングを纏めた ZINE 。

表紙の鈍い赤やざらっとした再生紙が、不条理で悶々とした内容を、効果的に不気味に強化している。

大学時代に何気なく制作しました。
ー 豊田玉之介

すごく、それ分かる気がする。

あの頃のなんだかわからない焦燥感やモラトリアム、その悶々としちゃって周りが見えてない感じ。ハタチを過ぎた吹き出物感というか。僕にもあったなーこの感じ、ってちょっと恥ずかしい気持ちになりました。読んでて決していい気持ちにならない。

悪口じゃなくてね。

その感じをストレートに表現できているのが素晴らしい。むしろ、少なからずそれをキープしていけることが表現者として必要なのかも、とも思いました。

太宰の出てくるショートショート、好きです。

ー Written by 大滝 航( crevasse

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エントリー 群馬

豊田玉之介 / TAMANOSUKE TOYODA

美術家


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