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新多 正典 『Explode Coração』 (京都府京都市)

僕の住む隣街の牛久にはブラジル団地があり、今年の「かっぱ祭り」ではカポエイラを披露したそうだ。群馬発の日系ブラジル人によるガールズ・ユニットのリンダ3世、解散しちゃったなあ。テレビでワールドカップを観戦していて、サポーターを含めたブラジル人の顔にどことなくの親近感を持ってた。地球の裏側なのに。瞳の色だろうか。多くの地域からの移民たちによって育まれた多種多様な魅力がブラジルにはある。

ZINE『Explode Coração』はブラジルのマカラトゥと呼ばれる芸能、信仰を追った写真集。

カーニバルというヨーロッパ古層の自然信仰がキリスト教化した祝祭において、ファベーラ(貧民街)の住人は遠いアフリカの地の神々を讃え、太鼓を、鉄を、打ち鳴らす。ー 本文より

暗闇に浮かぶ原色の衣装に、笑顔よりも熱狂が際立つパワフルで恍惚的な一冊だ。写真の向こう側が、カーニバルの音と匂いに包まれていることがよく分かる。

写真 / 新多 正典、テキスト / 廣瀬 拓音、デザイン / 大久保 有彩、発行 / 加藤 宣正 で構成された情熱溢れる一冊です。

ー Written by 大滝 航( crevasse

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エントリー 京都

新多 正典 / MASANORI NITTA

写真家

ブラジル北東部の伝統芸能 / 音楽、Maracatu を1冊にまとめました。
ー 新多 正典

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