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MTG:スタンダード 赤単ミッドレンジ デッキガイド

割引あり

挨拶

こんにちは、BIG MAGICスポンサードプレイヤーの加茂里樹です。今回はスタンダードの赤単ミッドレンジのデッキガイドを書きました。
今回のデッキはプロツアー:サンダージャンクションの無法者で実際に使用して、初日は全勝(5-0)で構築ラウンドを駆け抜けるが出来ました。二日目は失速して2-3でした。それでもプロツアーで構築7-3、ドラフト3-3で次回のプロツアーの権利を得ることが出来ました。公式にも載りました
そんなこんなでプロツアー前の練習期間とプロツアーで赤単ミッドレンジを使い続けてきました。その知見をまとめていきたいと思います。スタンダードにおける立ち位置やデッキの動きなど説明していきます。

本稿の後半部分は有料記事になってます。無料公開範囲には簡単なデッキ構成や考え方について書きました。有料範囲は無料範囲で楽しめた人や、これから赤単ミッドレンジで大会に出たり、これからスタンダードを始めてみよう!という方に買って頂けると幸いです。また赤単ミッドレンジを対策する側の人にも、どういった思考で赤単ミッドレンジが動いてくるのかなど分かると思うので、無料部分だけでも読んで貰えると嬉しいです。

自己紹介 直近成績だけ
BIG MAGICスポンサードプレイヤー
・チャンピオンズカップファイナルSeason2-1 TOP8
・Pro Tour season1-1と1-2に参加
・Pro Tour season2-2 サンダージャンクションの無法者
・Pro Tour season2-3 モダンホライゾン3に参加予定
プロツアーを継続参戦目指して、頑張ります。

プロツアーで使用した理由

大洞窟のコウモリを使うデッキが上位デッキを占めていたため、それに強い構成のデッキが使いたかった。
・ボロス召集が良いデッキと感じていたが、100%メタられているという状況で勝ち切れる自信がなかった。
・調整期間が短いので、使いこなせるデッキを選択したかった。
というところでした。調整中はゴルガリミッドレンジやボロス召集、赤単アグロなどのクリーチャーで攻めるデッキを中心に回していましたが、MOで勝っているryuumeiさんのデッキを試したところ感触が良く、メタゲーム的にも良さそうな印象を受けたのが天啓でした。

チーム内では自分だけ使用することになりましたが、スタンダード環境どのデッキも強く、1強のようなデッキが存在しないため良い環境とも言えるでしょう。今回はこの持ち込んだ赤単が完全にプロツアーのメタゲームに刺さるポジションだったのが良かったです。デッキ相性表なども後述してますので、読んでいただけると幸いです。

1,赤単ミッドレンジとは

赤単アグロと除去コンの両方の側面を持つデッキ

赤単ミッドレンジとは従来の赤単アグロの熊野を始めとする強力な低マナ域のクリーチャーで怒涛の展開をするアグロプランと、ウラブラスクの溶鉱炉と除去呪文によるコントロールプランが取れる2つの側面を持つデッキです。
クリーチャーに干渉出来る除去呪文が15枚と血に飢えた敵対者x4による呪文の使いまわしがあるので、従来の赤単よりも除去呪文が多い形になっています。実際に使用してみればすぐに分かると思いますが、既存の赤単アグロとは似て非なるデッキになっています。

★まとめ 赤単アグロとミッドレンジ
①赤単アグロはコントロールのようなゆったりとしたデッキに強く、クリーチャ―で序盤から押し込んでいくデッキです。なので自分のデッキよりひと回り大きいクリーチャー主軸のデッキに弱いです。
②赤単ミッドレンジはクリーチャー軸のデッキにめっぽう強い構成になっています。その代わりに対戦相手のライフを削りきるスピードはかなり落ちています。

2,サンダージャンクション後の赤単

新しいエキスパンションであるサンダージャンクションの無法者で獲得した焦熱の射撃/Scorching Shotの加入により、赤単というデッキは非常に大きい影響を受けました。

新規加入

5点火力は既存の呪文だと魔女後追いの激情がありましたが、それに加えて入る形になりました。魔女後追いの激情はマナコストが盤面の攻撃クリーチャーの数に依存するので不安定でしたが、焦熱の射撃は安定して強力なクリーチャーを捌きつつも展開を続けることが可能になりました。
特に相手から干渉されながら展開される強力なクリーチャー群(分派の説教者やグリッサ、ラフィーン、シェオルドレッド)に対してスマートな解答になっています。

苦手だったところにこれ一枚!

この影響により大幅なゲームプランの変化が訪れます。ミッドレンジ系デッキとの相性差も大きく変化していくことになります。

3,メインボードのカード

クリーチャ―

熊野を含めて18枚の速攻持ちのクリーチャーで構成してます。
アグロプランは除去で押し込むことをベースで展開できる枚数になっています。除去で捌きつつ動きたいので、メインボードはこれ以上重いカードを入れるのはややリスクになっていきます。変更を加えるとしたら一番ブレの大きいロノムの発掘家、フェルドン/Feldon, Ronom Excavatorだと思います。ただ環境的に切り崩しが流行っているので、熊野の+1+1カウンターで落ちなくなる2/2以上の速攻クリーチャーが理想です。
3マナのクリーチャーも検討は出来ますが、複数入れるのはスロット的に厳しいと感じてます。またウラブラスクの溶鉱炉とマナ域が被るのでmax値を狙うなら4マナ域かなと思います。(その場合は安定性とトレードオフになりますが)

除去カード

環境のクリーチャーに合わせて選択しています。
この赤単ミッドレンジの場合は、エスパーミッドレンジにフォーカスした除去選択になっています。
4点火力は追放の呪文が欲しくて採用されています。ただインスタントで使える除去の枚数も重要です。なぜなら大洞窟のコウモリや不穏な投錨地といったインスタントタイミングで対処する必要があるカードが環境に多いためです。

追放除去の枚数は環境次第です。増やすことも減らすことも考えられます。ここまで5点火力の強さをプッシュしてきましたが、追放除去が優先されるシーンもあると思うので、大会出る前は除去の種類と枚数は都度調整しょう。

4,赤単アグロと赤単ミッドレンジのそれぞれの相性表

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