猫と大型猫と私。

物心ついたころから、動物が割と好きな子どもだった。猫に限らずだ。
とは言っても、ごく小さい頃に住んでいたのは国内の集合住宅だったから、たまに動物園に行ったり、近所の生き物たちを(迷惑にも)構い倒したりして、動物に触れ合いたい欲求を満たしていたようだ。…幼すぎて覚えていないけど。
集合住宅に加えて転勤族だったので、大人になるまで、ハムスターを除き、大きめの生き物は飼ったことがなかった。

そんな私だが、未だに家族からネタにされる事件がある。
これまた小さい頃、アメリカに住んでいたのだが、ある日、果物収穫ツアー(チェリーだったかもしれない)ができる農園に行った折、大型猫科の肉食獣が飼われていたという。
農園主は、善意で、「散歩させたい人いるー?
噛まないしリードついてるから安全よー」と宣ったという。
…めっちゃいい笑顔で。
大人たちの腰が引けている様子を横目に、とある野生児は元気よく立候補した。
…めっちゃいい笑顔で。

これが親譲りの無鉄砲というのか(違)

あとは家族が止めるのもなんのその、意気揚々とその猫科肉食獣とお散歩を楽しんだそうな。
ちなみにトラではなく、ヒョウか何かの仔だった模様(曖昧)
残念ながら当の写真が残っていないのだが、それを言うと、何年経っても「こっちは生きた心地がしなかったんだから!」と怒られるので、若気の至りはほどほどにね、というお話。(何)

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