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ヒプノシスマイク2ndD.R.B.ナゴヤVSシンジュクの尊みを語ろうや


2/14バレンタイン。16:00。
敵にチョコを贈る余裕のシンジュク麻天狼と、マイクに和辛子塗りこんでやると意気込むナゴヤBad Ass Temple…

演者の皆様が登場した瞬間、あれ?これって2.5次元舞台だったけ??と錯覚してしまうほどひたすらに全員がキャラクターそのものだった。

オオサカVSイケブクロの時はパフォーマンスの時はもちろんキャラクターなんだけど、MCはどちらかというと声優さん達が素で話していて和気あいあいとしたヒプ生hang outに似たような雰囲気だったけれど、今回はMCもキャラクターそのものだったんだよ……。すべてが解釈の一致だよもう。


さて、今回もディビジョン、キャラクターごとに感想を勝手に語らせてください。

(ちなみに私はオオサカ簓さん推しでもあるのですが、ナゴヤ箱推しでもあります。なので熱く語ってしまうと思いますすみません。)


シンジュク:麻天狼



前回の王座の余裕を感じるだけではなく、そこにあぐらをかかないひたむきに研鑽をし続けるパフォーマンス。
3人の絆を感じました。シンジュクってゴリゴリの王者って雰囲気より社会を影で回す感じが出てるのが良いんだよなあ。あくまでも経済と日本を支える社会人。一般人の目線を忘れていないラップが刺さる。


〇神宮寺寂雷 (速水奨さん)


速水さんが居るだけで安心感がすごいです。
相手のディビジョンへのリスペクトを忘れない所が実に解釈の一致。
パピヨンのスキップを忘れません。ずるいです、先生…。

TOMOSHIBIも先生を中心に麻天狼が成り立っていることを再確認できるような素晴らしい楽曲でした。なんだろう、聴いてると3人が不安定な孤高の玉座で必死に光に手を伸ばしている感じがして泣きそうになる。麻天狼…

〇伊弉冉一二三(木島隆一さん)


優しく確実にMCコーナーで話しを回してくださる気遣いの神。そこがまさに一二三。

バトル曲の時にBad Ass Templeのバースを見る眼差しもね、相手への賞賛が伝わってくる眼なの。すべてが優しさで出来てる。木島さんって存在がバファリン(?)うん、そんな感じよ。
一二三がいなくちゃこのバトルは絶対に成り立たなかったと思う。
速水さんを「先生!」伊東さんのことを「我が親友、独歩くん!」と呼んでくれる所もキャラクターに寄せてくれていて個人的に非常に観ていて嬉しかったところです。

一二三に関してはバトル曲のLight &Shadowが1番刺さりました…。ふだん明るい一二三だけどその明るさ(Light)が明けるければ明るいほどその影(shadow)に打ち勝とうと必死なところが伝わってくる。
蛹から蝶へ。いつか震える貴方の肩へジャケットをかけられるように。
常に光に手を伸ばし続ける一二三。先生と独歩ちんと一緒に、何気ない幸せな日常を取り戻して欲しい。

〇観音坂独歩(伊東健人さん)


独歩ちんの存在って麻天狼のカラーそのものだなと感じます。白か黒の社会で灰になるまでWORKING。グレーは麻天狼のカラーですもんね。
あくまでも目立たない影の存在だけれども、そんなサラリーマンだって必死に生きてんだよ!というシャウトがまさに我々の心を代弁してくれている。
一度チャンプになったとしても社会の歯車の1つというスタンスを崩さない独歩が好きです。
新曲の独歩のリリックは今の日本の世相が反映されていて面白かったです。


ナゴヤ:Bad Ass Temple



ナゴヤ…。5thライブで度肝を抜かれたからさ。ナゴヤがヤバイってことは前提としてあったけれども、さらにパワーアップしてやって来たよ…。
何この一歩も引かない感じ。常に前へ前へ、不退転。この一貫性がナゴヤの良さだよ。最高だったよ。

R.I.P


まず、素の十四のラップが聴けたことがね。ありがとうございますの合掌が止まりませんよ…。
可愛いよ、かわいすぎるよ。空却に後ろからおどかされてビビってるのとか、ステージの階段をへっぴり腰で降りるところとかさ、もう完璧よ。

そして、獄さん。この曲に声がめちゃくちゃ合ってる…。ナゴヤのラップに唯一無二の深みがあるのは竹内さんの素晴らしいお声のお陰だなぁ。ナゴヤらしいよ。珈琲のような苦味とウィスキーのような大人の深みだよ。最高だよ。カッコイイ以外の言葉が出てこないよ。反則だよ獄さん…。

そんでもってさ、このR.I.Pって波羅夷空却無しには完成しない楽曲じゃあないですか。「成仏せい魂(ソウル)!」で私の魂毎回成仏したんですけどありがとうございますまじで。
葉山さんというかもはや空却。ラップも最高だけどさ。ダンスが本当に上手いの。ステップ踏むところとかさ、プロのダンサーですか?うん。何回でも言わせて。最高だよ。

開眼


こんなにナゴヤらしい曲はない。
しかも、この3人の生い立ちを考えるとさらに胸をえぐられるような強さのある楽曲。

十四の壮絶な過去。泣かない強さを手に入れるために自分の目を潰してしまおうと思うくらいの不退転の心に胸を締め付けられる。

獄さんの『お前の叫びはお前のもので、弁護はできても代弁は出来ない』という部分がすごく刺さりました。優しさを他人にかけることは簡単だけれど、時にそんな優しさは無責任でもある。本当の優しさの意味を理解している獄さんだからこそ、発することのできる言葉だなと。
そして、人生で負ってきた痛みも怒りも、自分だけのもの。背負って生きていくんだという強さ。まさに不退転。

そしてそんな絶望の中で足掻くふたりを引っ張りあげるような空却の強い言葉。
『二つ眼じゃ抱えきれない苦しみならここに預かろう』
荒行を成し遂げ、常に魂の研鑽をし続ける空却だからこそ、十四と獄の抱えきれない苦しみを受け止めて、補える。

この3人の眼が開眼する時はまさに無敵。そんな言葉が一番似合う気がしました。

忌み嫌われた花でも咲き誇れば、生きた証となる。空却の生き方には迷いがない。それはこの世のすべてが暗闇だとしても自分自身の存在が光り輝くから。『進む先に道はない、ならば幸い、迷うこともない』これが空却の強さ。

『神や仏じゃねえんだよ!単なる通りすがりのお坊さん。そんでお前らの家族。』この言葉も空却ならではだよなと震えました。人はみな独りで、通りすがり他人。だけど、意志で繋がるからこそ家族なんだと。

意志で、意地で、生きて。
六つの眼で共に見つめよう。



この曲の歌詞すべてが余すこと無く無駄のない強い言葉で、直球。何度も噛み締めたくなる強い楽曲でした。

〇波羅夷空却(葉山翔太さん)

前回のライブであまりの空却ぶりにビックリしたのですが、今回もまた、空却そのものでした。
葉山さんのパフォーマンスは、もはや声優という枠組みを取っ払った表現者。

ステージを自分の色に染め上げてしまう強さがあるなあと全ての楽曲を通じて思いました。
もう目が離せないんです。すごい才能です。
なんかもう、すべてが凄すぎて上手い言葉が出てきません。
ただ一言。ヒプノシスマイクに波羅夷空却が居てよかった。そして波羅夷空却を葉山翔太さんが演じてくれてよかった。

〇四十物十四(榊原優希さん)


前回以上に十四みが増していた…。
特に今回は厨二モードの十四くんと素の十四が見られたことが最高でした。
あれだけ難易度が高そうな月光陰を歌いきったかと思えばR.I.Pで見せる可愛い表情。そして開眼で魅せる強さ。バトルでの気迫。
どれだけ多彩な表現ができるんだとビックリでした。しかも、それがまだまだ発展途上。これからもっともっと強くなっていくんだろうなという感じがするんです。カンスト?そんなものはございません!
すごい人です。榊原さん。
そして、MCコーナーでは持ち前のちょっと不思議ちゃんな明るい雰囲気で場を和ませてくれるムードメーカー。
本当に可愛くて、かっこよくて素敵でした。

〇天国獄(竹内栄治さん)


味が濃いの強いのは当然!
一番ナゴヤ感があるのって意外と獄さんなのでは…。
今回もキメてきてくれました。
このバトルではもちろんかっこいい部分の獄さんも見ることができたし、それ以上に背負ったものや、抱えた葛藤がラップに現れてきて、もっと獄さんが好きになりました。
特に開眼での言葉や、バトル曲での言葉が強かったです。
誰かを恨むことや、憎むことでは強くなれない。自分自身と常に戦い続ける。だからこそお前らに勝つんだ。というのが獄さんという人間らしさが出ていて……感無量。
そして、そんな獄さんを演じる竹内栄治さんも、溢れるひたむきさと熱量が獄さんに重なる部分があるよなあと観ていて思いました。



今回のバトルは楽曲もパフォーマンスも本当に最高のひと言でした。

オオサカVSイケブクロはカラーで言うなら暖色。ラップってたのC〜!!というヒップホップカルチャーのPeaceでハートフルな部分が詰まっていたけれど、ナゴヤVSシンジュクはそれぞれのメンバーが自分自身と闘っているような清濁併せ呑んだバトルって感じがしました。

本当に面白かったです。
皆さんの力強いパフォーマンスをLIVEで直に楽しめる日が一日でも早く来ると良いなと思います。

続いてのシブヤVSヨコハマも期待が高まります。


ヒプノシスマイクに生かされています。

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