元号が変わったからといって

平成の終盤には『平成最後の』が連呼され、平成に起きた出来事を31年分+昭和から変わる時代分ずっと回想録をやっていた。

平成は激動の災害に満ちた時代でしたね~
と口々に言うアナウンサーや司会者たち。

そして今、元号が令和へ変わって2ヶ月半
何でもかんでも『令和初!』と、どこか浮き足立つ声の中で、毎日テレビで流れるニュースは、事件や事故、災害、殺人、汚職に対立…と不穏なことだらけだ。

元号が変わったからといって、世の中の動きや流れが一掃する訳ではない。
そんなことは言うまでもないことだ。

けれど報道する側も一瞬立ち止まったのか、
『何だか令和は危険な状況を思わせる物事が多いような気がしますね』
とぼそりと言った。

天皇が変わり、元号が変わった。
それでは人々の生活や人生は変わらないのだから。

実際は毎日を生きるのに、ただ精一杯。

立憲君主制
それでも私たちの生きるシステムは変わらないのだから。

昔、ボブマーレーを好きになった時にレゲエが生まれた起源を勉強したことがあった。
歌詞の中に「バビロンシステム」という言葉があって、それは何だろう?と思った処からだ。
政治体制のことだった。

人々を導くもの、
人々を操るもの、
人々を苦しめるもの、
人々を守るためのもの、
……だけど、

それがどんなシステム=体制だったとしても、世界中すべての人々がする ”暮らし” は皆同じ。

食べて
寝て
起きて
働いて
眠る

家族や子どもや動物、植物を飼うも育てるも、共に誰かと生きるも何もかも、
それらは社会活動であって、個人の人生のサブカテゴリー。
メインカテゴリーは、あくまで自分。

メインが充実しなければ、サブは疎かやそこそこにしか出来ない。

きっと、それが今 令和となった日本の姿であり、世界(ワールド)なのだろう。

どこへ私たち人間は向かって歩んでるのだろうか。

生かさず殺さずで、奪われる精神的な生命
故意、過失、自然現象で奪われる生命

やりきれない想いを圧し殺す。

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