テレビ番組に政治介入は、今も昔も変わらない

ほぼNHKしか観ない。
苛々した。
苛々してた。

『いだてん』大河ドラマ
毎週楽しみに観てる。

この記事を書こうと思ったのは、2019/6/23放送の内容に、腹が立ったからだ。

ドラマ中盤に差し掛かる時、関東大震災の後から折角企画してた東京オリンピックが…
という揉め事の会話で、

『復興運動会をやろう!』
と嘉納治五郎が言った。

ムカついた。
大体、この『いだてん』というドラマが放送されている意図は、あまり嬉しそうではない、興醒めしている国民に、2020東京オリンピックに感心を向けさせようとしている事くらい解ってた。
でも、関東大震災と東日本大震災を引っ掻けて、”復興五輪” に便乗させるのは、
これはどう考えても政治介入だ!としか思えず、心底腹が立った。

大正11年当時に、”復興” という概念なんかあったのだろうか?
10万人以上の被害者が出て、関東地域一帯が災害に遭遇して、首都直下され、国内機能が停止してしまう事態だったのに、そんな悠長な事を言った人間は本当に居たのだろうか?
政治も経済も外交も、明治からの移行でまだ発展途上の時代に、大震災が起きて、経済も何もかもが大変な混乱だった、と学校の社会科で習った。

歴史的史実によるフィクション
そう注意がエンディングのテロップにある。

だが、いくらドラマだからとは言え、この台詞は政治的魂胆が丸見えで、そうやって国民に刷り込むような行為をNHK公共放送がするのは許しがたい。

テレビ放送やNHKでは、政治的誘導をするような内容を流してはいけない、倫理規定がある。
『軍国』を繰り返してはいけない、そういう趣旨から公正平等を厳正にしている。

であるならば、2020東京オリンピックを
『復興五輪』と位置付けているのを、間接的にドラマを通して全国民に対し、茶番劇を盾に心理的刷り込む行為をして良いのだろうか?

実際に福島県や震災被災地の人々が、勝手に銘付けられて、便乗復興だ!と反対している問題もある。
東京都で行われるオリンピックだから、自分たちの自治体に関わらないでくれ、そんな予算はない、財政状況がそれどころじゃない!
そう迷惑がっている地方もある。
誰もが大手を挙げて歓迎している訳ではない。
国も東京都もNHKもそれが分かっているのだ。

しかし、NHKは唯一の公共放送であり、全国放送。
そのために、放送コードが厳格過ぎる。

個人的な企業やメーカーだけを融通するような発言や画像を放送してはいけない。

それで?
大河ドラマで、
東京都という自治体が実行する、
オリンピックを、
盛り上げるために、
国民に歓迎し、承認してもらうために、
特定のキーワードを使って、

良い訳がない!!!

東京都ひいき
国の政治家ひいき
国ひいき

パラリンピックにしても、そうだ。
今まで海外でやっていた時に、率先してパラリンピックを、オリンピックと同じ時間数使って放送された事は一度もない。
NHKですら、パラリンピックをオリンピックに引き続き…と放送時間枠を設けては来なかった。

それなのに、東京オリンピックと決まった途端に、
障害者に寄り添って、とか、差別をなくそう、とか、LGBT、とか、、、
ムカついて上手く書けないが、差別を差別してる。

復興
その言葉も人々の意識から薄れそうな8年目。

こうして、国はテレビを使って、色々な心理的コントロールをしようとする。

苛々する、そう感じてテレビを消すことが多くなった。
汚い手段がチラチラと見え隠れして、
地震速報や事故などの速報で、不安を煽る抑揚のアナウンサーの声が煩くて、
だったら初めから ”ワイドショー” としてる無責任なニュースの方が良いとチャンネルを変えて、結局消して、冷静で客観的な事実を知ることが出来ない。

だったら世間に何が起きているのか、
見ざる
聞かざる

もう、いい加減にしろ!と思った。

この国は、未だに軍事国家だ。
国民のNOという意思なんか誰も聞きはしない。
国会議員は国民の代表なんかではない。

うんざりだ。
良い脚本家であり、面白いエンタメを作る筈の ”クドカン” が、
国や政治家の『そんたく』で書かされる時代なんかになったんだ。
つまらん大人にそうやって成っていく。

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