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blur

ブラー:英国音楽グループ

この処、毎日聴いている英国の音楽グループblurのご紹介です。
ボーカルのDemon Albarnは、GORILLAZのボーカルであり創作者。
このバンド、かなりタフですねえ。

米国で23,4歳の若者がいきなりマネージャーに多額のギャラを持ち逃げされて、置いてけぼりにされた挙句、何とか窮地を救ってくれたTシャツ会社から、助けてやった代わりに一か月半無給、無休で米国中のライブハウスでドサ回りをやれってされて、やっと帰国。

で、米国人の自分たちの音楽に対しての無反応に、頭に来て、「だったら、もっと英国人臭いロックミュージック作ってやる!」と、音楽作っちゃったら、どうだ!と言わんばかりに大ヒット。
#Girls And Boys

彼らのYOUTUBE/ミュージックビデオはこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=WDswiT87oo8

流石に米国のドサ回りでは、アルコール中毒になるほど大変な思いをさせられたとはいえ、このお行儀の良さそうなオシャレな普通に格好いい若者が、こんな皮肉たっぷりの音楽をお届けしちゃうのは、いかにも英国人!と感じます。

何でしょうねえ、この雰囲気。
英国って、やっぱりPUNK ROCK発祥なだけあると言うか、ムカついたら音楽やファッションで訴える文化なんですね。
英国と言うと、BEATLES、ROLLING STONES、DAVID BOWIE、Jamiroquai、SEX PISTLESなど沢山思い浮かびますが、皆それぞれにファッションアイコンでもあって、(と言うか、ファッションアイコンが先で音楽が後付けの人も多い)このBlurは、普段着のまま皮肉な音と歌詞で訴えてるのが面白いと思ったんです。

普通に考えて、そんな風に異国で酷い目に23,4歳の無名に等しいバンドが放り出されたら、正気じゃ居られないと思うんですよ。
それが帰国して、『何なんだ、あいつらめ!』と発奮出来ちゃう辺りが、英国人らしいハンパじゃない感が凄い。

グランジとかローファイとか、音楽的嗜好を表現する言い方は色々ありますが、簡単に言えば、ギターが歪んでて、ドラムは乾いた硬い端的なテンポ、ベースは然程威張らず、で、ボーカルが穏やか~な甘めな声で、がなって居らず、特に所謂ビートがどうとか誇張していない感じ。
メンバーが小洒落て、ふふ~んと演奏してはいるけど、どこか食ったような雰囲気で、ボーカルがニコリもしないけど、ムッともしていないで、サラーっと歌ってるんですねえ。
その雰囲気が妙に、反感を持っている感で伝わってきます。

米国のロックミュージックと違って、英国は歌詞が意外と詩的で、ギャースカピースカしていない。
どストレートに、いかにも!という歌詞や音作りをしない。
その辺りも英国らしい音楽だと思います。


英国人が使わない言葉、you know。
でね、とか、それで、という繋ぎの言葉なんですが、このblurの音楽の "間合い" には、その『でね~』や『ってことで~』みたいなものを感じます。

中々面白いと感じるバンドです。
良かったら、早口でリズムと転調に音符が連打される最近のJ-POPから離れて、間合いのあるUK-ROCKをお聴きになってみませんか。
へえ~と共感された貴方は、意外にもアングラ好きな感性かもしれませんよ?

あれ?と気が付いたんですが、英国人のミュージシャンってシャウト(がなる)しない人多いなあと思いました。
もしかして、しないんじゃなくて、出来ない?
逆にしている人の方が変?かな・・・と。

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