地方クラブの未来はキテレツになること

先日、ツイッターで地方クラブはローカルロイヤリティーモデルということを書きました。その理由は一般的に言われるJリーグクラブの三大収入源(広告料収入・入場料収入・グッズ収入)を、責任企業を持たないクラブの場合、ほぼ地域(ホームタウン)の規模に相関して収益を得ているからです。ただそれでは成長は難しい。マーケットに依存するからです。広告料収入の場合は、スポンサー企業数×広告単価になりますし、入場料やグッズ収入の場合は、サポーター(平均来場者数など)の数×平均単価になります。そしてそこの中心にあるのはコンテンツ(クラブ、チーム)の魅力だと考えています。

少し具体的な話をすると、責任企業を持たない地方クラブの多くは数多くの企業や団体からスポンサーをして頂いている状況です。地方には中小企業が多く(中小企業白書2016によると鳥取県の企業数は全体で約17,000社(大企業0.1%、中小企業99.9%))ガイナーレ鳥取の場合、400社近い企業・団体スポンサー様がいらっしゃるので鳥取県内の約2.3%の企業がガイナーレ鳥取を応援していただいている計算になります。一方で、入場者収入に紐づく今シーズンの平均観客数は約3,000人(※本日時点 計算の中にアウェイ観戦者数も含まれますがはわずかなのでそのまま計算しています)で鳥取県の総人口が約56万人なので約0.5%が観戦して頂いている計算になります。中期的なKPIの目標はそれぞれ立てていますが、今回はそのためにガイナーレ鳥取というコンテンツをどう魅力づけしていくかについていま考えていることを書いてみたいと思います。(チームの強さ・順位も要素の一部ですが今回は触れません)

ホームタウンの活動回数争いはもうやめよう。提供から参加へのシフト。
ここ15年のホームタウン活動(年間約250回)や野人こと岡野GMのメディアの露出でガイナーレ鳥取の県内認知率はほぼ100%に近い状態で全国でも少しずつ認知が広がっています。ただ関わり方はまだまだ広告スポンサーが主であり、関わり方のバリュエーションを増やす事で接点は拡大できると考えています。そこでホームタウン・スタジアムにおけるクラブへの関わり方の多様性をもうひと工夫して、ひとりひとりの当事者としての関わりを増やしていくことによって、コンテンツの提供から参加にシフトできるかがこれからのポイントだと考えています。試合の平均観客数は約3,000人ではありますが、鳥取県内ではなかなかない規模のイベントです。クラブの活動の場で工夫し地域の企業や団体、チャレンジしている人たちと接点を増やすことでホームタウン・スタジアムで色々な角度でガイナーレに触れることができるようになると考えています。

ホームタウンと共につくる事業の意味(県外収益を得ること)
ガイナーレ鳥取は岡野GMが漁師になって地元の魚や肉、スイーツを販売する「野人と漁師のツートッププロジェクト(※今年ももうすぐ始まる予定です)」、地元の遊休農地を利活用して芝生を栽培して販売するShibafull(しばふる)などホームタウンの資産を軸に事業を立上げました。収益の主な投資先はチームや施設であることは他のクラブと一緒ですが、その財源を作るプロセスでホームタウンにある漁協や企業、行政と関りながら一緒になって作っていくことを意識しています。またそれらを継続させるためにあえてプロジェクトではなく事業として取り組んでいます。クラブにとって継続するというのは大切なキーワードです。そして、わたしのような県外の人間が持っている価値と鳥取県内の価値の差分がいずれも事業の出発点となっているのはとてもおもしろい化学反応だとおもいます。

地域の特徴や意思決定の軸をクラブカラーとしてブランディングする
これまで書いたように、ガイナーレ鳥取はまだまだ規模は小さいですがこれからも色々とチャレンジする特異なクラブであり続けるべきだと思っています。サッカーにだけ集中できる潤沢な資金がないという現実もありますが、平井知事をはじめ、鳥取県は県外に向けとても発信力の強い地域であり、その地域のベクトルとリンクすることで生まれるものが必ずあります。それらをひとつひとつカタチにしていくために丁寧にこれからも取り組んでいきます。

これからの地方クラブは接点の増やし方、そして何が生まれるかに集中していかにブレずに突き進むかがとても大切で、同時に感動だけでなくお金も生み出すことがこれから必要だと考えています。そしてスポーツ以外でもおもしろいと思っていただける、話題に欠かないクラブになる必要があります。まだまだこれからです。

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