Jクラブが芝生をつくり、出荷、芝生化するまでのお話

以前、ガイナーレ鳥取が立ち上げた芝生事業”しばふる”について、事業化した背景やビジネスチャンスについて #note にまとめました。6月末に初出荷を終えて、次の出荷も控えています。サッカー好きな人でも芝生について触れることもあまりないでしょうし、わたしも初めて農業に触れていろいろと気づきがありました。ちなみに前回の #note はこちらになります。

まとめると、地方クラブが収益強化と地域課題解決を目的に、遊休農地を利活用して芝生を生産、販売するプロジェクトを立ち上げました。今回はその芝生の生産と出荷、実際に行った芝生化までのお話をまとめます。

1、芝生をつくる場所を整え、種芝を蒔く

芝生の生産現場から話を始めましょう。クラブは土地を保有していないので利活用可能な遊休農地を借りています。耕す前はこんな感じでした。生産地である鳥取県の弓浜半島は地下水が豊富で砂地であることが特徴です。

栽培が定期的にされていないと、いろんな植物が生え中には木化しているものもあります。まずそれらを抜いて整地を行います。そして”種芝(芝生をちぎったもの)”蒔き、みずやりや肥料を与えながら育てていきます。

2、芝生を手入れし、一面緑の芝生畑ができあがる

数か月するときれいな芝生で覆われます。(下の写真は2018年6月頃撮影)

もちろんここまで育てるまでには雑草抜きをはじめ水やりや芝刈りなど手入れは必要です。ただ以前の #note に書いた通りこの土地の恵みは芝生生産に大きな味方になりました。ちなみに作っている芝生は、Jリーグの公式戦が行なわれるチュウブYAJINスタジアムのピッチと同じティフトンという西洋芝です。芝生作りの工程できづいたのは普通の畑と違って作物が腐らないので急いで刈り取る必要がない点と、遊休農地が広がるところが芝生の緑で一面になったらひまわり畑のように街のシンボル的な光景を作れるのではないかということでした。

3、芝生を切り出し、出荷準備をする

さて、出荷当日はこのようにロールケーキのように一定の形状に切り取りまとめていきます。教わりながらやったのですが熟練のスピードは流石のひとこと。めちゃ早い。1つのロールで1㎡。水分量にもよりますが15kg~20kg程度の重さになります。初出荷は保育園の園庭で約400㎡必要だったので単純計算でこのミニロールを400個準備して、トラックに運び積み込んで現地に出荷です。スタジアムピッチなどはこれよりも大きいロールを使います。ビッグロール方式という方法で施行されます。

4、芝生化する場所の準備を整える

芝生化する前の園庭はこの状態でした。ある程度地面を耕し、芝生が活着がしやすいように準備します。この日は雨が降って地面が柔らかくなったので非常に作業がしやすかったです。

5、みんなでたのしく芝生を敷く

この日はこどもたちがお昼寝の時間にある程度芝生を敷いておいたので、ドアをあけるとこれまで土だった園庭が芝生になってることにこどもたちはびっくり。みんな裸足で外に出てきて、仕上げは園児・保護者、選手とで敷きつめました。簡単です。紐を解いてクルクルです。

6、芝生を均し、自動芝刈り機を設置

芝生を敷いた直後はまだ砂などが芝生のうえに乗っている状態です。そして一旦そこをローラーを使って均します。

今回は自動芝刈り機も同時に設置しました。芝生化の提案をすると、皆さんが口にするのは管理が面倒ということです。しかし今回はその解決策として、芝生の下にワイヤーを埋め込み園庭内を稼働エリア設定し、芝刈りの自動化を行いました。これで先生方の管理は水やりのみになります。

7、数週間できれいな芝生の園庭が完成!

芝生の継ぎ目に関しては数週間で生長し活着します。芝生も元気に緑に戻りました。ちなみに活着するまで入っては駄目なんてことはありません。サッカーのような激しい運動は厳しいですが、大人が歩いたり、子供が走るくらいなら問題ありません。そして手前に映っているのが今回導入した本田技研工業が販売している自動芝刈りロボットのMiimo(ミーモ)です。こどもたちがお昼寝の時、帰った後に毎日自動で芝刈りをします。ちなみに園長先生は”しばふる君”と名付けて頂きました。うれしい。

今回まとめてみましたが実際芝生ってどうやって作るの?ってあまり知らないですよね。この事業の目的は、ガイナーレ鳥取の収益源として立ち上げるのはもちろんですが、ガイナーレ鳥取が地域社会の一員としてお役に立つという側面もあります。

「芝生化したこの園庭で遊んだこどもたちとまたスタジアムで再開できる日を楽しみ」にこれからもこの事業を進めていきたいと思います。このプロジェクトを応援したいと思ってくれた方は、ぜひシェアしていただけると嬉しいです。地方クラブのいちプロジェクトですが、こういった地方の利を活かした事業展開もひとつのこれからのカタチかと思っています。


さいごに、スポーツ練習場や社屋、園庭、校庭などを芝生化したいなどご相談は随時受け付けています。またプロジェクトパートナーとして一緒に推進したいという企業様もいらっしゃいましたらぜひお問い合わせください。

しばふるプロジェクトページはこちら
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