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色の基本07:【CMYK 減法混色】

色にはそれぞれの色の素(基)となる色が3色あり、それらの3色を色料の三原色といいます。カラー印刷などで利用されている方式で、シアン・マゼンタ・イエローがその3色です。プリンターなどにも入っているインクと言えば解りやすいでしょうか?

CMY(K)シーエムワイ(ケー)のCMYが色料の三原色で、プロセスカラーとも呼ばれています。

C:シアン(Cyan 水色)
M:マゼンタ(Magenta 赤紫)
Y:イエロー(Yellow 黄)

K:ブラック(Black 黒)


この3色の混色で全ての色を表現することが可能です。絵の具の混色ではCMY+白黒の5色。理論的にはこの三原色の3色全てを混色すると黒になることから「減法混色」と呼びます。



色を加える前の3原色が一番明るく、色を混ぜれば混ぜるほど暗くなっていくので「減法混色」です。

実際にはこの3色の均等混色で黒を表現すると、黒というより濃い暗色になるため、より美しい黒を表現するために黒(K)が利用されています。

シアン、マゼンタ、イエローのそれぞれの頭文字でCMYですが、ブラックのKはKey plate(キープレート)の「K」と言われています。そもそも輪郭を取るために使われていた版(プレート)が語源。

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印刷では、K(黒)一色で印刷するより、CMYとKで印刷した方が下地が透けず、より黒く感じます。

逆に、CMYで黒を表現する場合、それぞれのインクの量が沢山必要なため、K一色で印刷したほうが、色を重ねないので乾きやすく、インクの量も少なくすむためコストが掛からないというメリットがあります。


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