44_色の好みと性格は果たして関係があるのか?<4>〜茶・白・グレー・黒

画像1 好きな色と性格の関係シリーズ(?)第4弾は「茶」「白」「グレー」「黒」です。今回もカラーコンサルタントの父:フェイバー・ビレンの著述からの引用を中心に簡単にまとめていきます。まずは「茶」ですが、茶色はよく選ばれる色にもかかわらず好きな色に上げる人がほとんどなく、むしろ嫌いな色として上位にきやすい少々気の毒な色です。では茶色が好きな人はどんな性格傾向があるのでしょうか?
画像2 一般的な傾向として「素朴」「堅実」「慎重」「シャイ」「保守主義」「信頼される」です。また「自由奔放に憧れる」反面「軽佻浮薄を嫌う」ことも。そして好むより嫌う人が多い色なのですが、嫌う人の心情としては「焦燥感」「沈滞感」「倦怠感」があり、平凡に埋もれることへの反発があるそうです。前回まで上げた色には「補償作用」という不足しているところを補いたい心理がありましたが、茶〜無彩色についてビレンは「好き」か「嫌い」かで分析しています。
画像3 そして茶色を嫌う「反抗的態度」に対して共通性があるのが白、グレー、黒を嫌う心情であるとビレンは述べています。白、グレー、黒の嗜好についてはそれぞれ違いがあるので一つずつ説明していきたいと思います。
画像4 白も「一番好き」な色に選ばれることが少ない色であり、不安や動揺に悩む人が好む事例が多くあるといいます。一般的な性格傾向としては「プライドが高い」「完全主義」「純粋」があり、興味深いのは「家庭的で家族想い」であるということです。一途な感じもしますね。グレーが好きな人は「熟慮型」「教養の高さ」「慎重」「デリケート」な傾向があり、グレーを嫌うのは「自分の凡庸さに対する焦り」「自由や快楽への憧れ」という心理だそうです。
画像5 最後、黒を好む人はズバリ「カリスマ性、洗練の極致」に憧れ、ストイックで本性を隠したがる。また、嫌いな人の心理としては「死と絶望への恐怖」「幸福を永久に保持したい」だそうで、人間的で素直な感じがしますね。面白かったのは「平凡」や「普通」に抵抗があり「他とは違う!」欲求がある人は茶やグレーを嫌い、白や黒を好むこと。あくまでも参考程度に。参考文献は『ビレン 色彩学の謎を解く/フェイバー・ビレン著』『色の秘密/野村順一著』(photo & visual:tomomi kohara*無断使用はお断りします)

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