17_配色をいちいち説明すると・・・

画像1 よく「カラフル」という言葉を使いますが、おそらくこの写真を見たほとんどの方は「カラフル」だと感じるのではないでしょうか。
画像2 今回は色彩検定の配色調和論の項目でも使われている「PCCS(practical color coordinate sysytem)」という「配色の勉強をするのに適したカラーシステム」の色相環で説明します。赤、青、黄のような「色みの種類」を色彩の専門用語で「色相」といい、このようにぐるっと環状に並べたものを「色相環」といいます。そして色相の種類がたくさんある配色が「カラフルだ」と感じやすいのです。
画像3 「ブルースター」という花を見かけたので一輪だけ買ってみました。
画像4 青い花が可愛かったので、先程の「色相環」で遊んで(?)みました。この花はだいたい○で囲んだ辺りの色相で構成されているようです。ちなみに同じ色相であっても「明るい」「暗い」「鮮やかな」「濁った」など調子が違うのが色調、いわゆるトーンです。大まかな捉え方とするとこの花は2種類の色相と複数のトーンで構成されているということになります。
画像5 背景の色を変えて写真を撮ってみました。左側は葉の緑と、右側は花の青に合わせて背景色を変えています。選んだ色相の分量を変えるだけでも当然印象が変わることはお分かりかと思います。(このあたりになってくると「好み」で賛否が分かれます。)
画像6 色相の種類を増やしました。この場合しっかりと色相環上で離れた位置にある色相をを選んだ方が「カラフル」になります。だいぶ賑やかな感じになりましたね。(これも好みというか目的によって賛否が分かれます。)
画像7 花の青に合わせて青系統の雑貨を一緒に置いてみました。一つの色相で場面のまとまりを作ることを「ドミナントカラー」と言います。「ドミナント」は「支配する」という意味で、色彩検定2級レベルでは「色相に共通性(類似性)がありトーンによって変化をつける配色」という説明で登場します。この画面には青の他に緑やオレンジの色相が使われていますが「青系統の同系色」の印象が強く「カラフル」ではないですね。ん?オレンジ?と思った方、実はベージュやブラウンの色相はオレンジなんですよ♪

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