42_色の好みと性格は果たして関係があるのか?<2>〜ピンク・紫

画像1 前回は赤、オレンジ、黄の嗜好と性格の関係についてアップしました。今回はピンクと紫。まずピンクを思い浮かべてください。おそらく人によってイメージするピンクが違うかと思います。写真のストックからザザッとピンクの画像を拾ってみると暖かい感じのピンクもあればクールなピンクもあり、さらに淡いピンクから鮮やかなピンクまでピンクは非常に色域が広い色なのです。
画像2 ピンクが好きな人の一般的傾向として「気配り上手」「友達想い」「デリケート」「精神的に裕福」、その中でも淡いピンクは「柔和で穏やか」、濃いピンクは「熱烈で攻撃的」とされます。そして自分が足りないところを補いたい欲求である「補償作用」としてピンクを好む場合は「他から守られたい」「他人に厳しく自分に甘い」「弱そうに見られたい」「依存したい」など。ん?甘えん坊さんか?(笑)私見ですが、男性のピンク好きや「カッコいい」が好きな若い女性はクールな赤紫系のピンクを好む傾向があるような気がします。
画像3 そして紫。紫は赤と青両方の要素を持ちます。「二藍(ふたあい)」という色をご存知でしょうか?昔昔、染料は全て「藍」と呼ばれ、呉の国から入ってきた紅を「呉藍(くれあい)」としました。その青と紅の二つの藍から生まれる紫を「二藍」と呼び、青みが強い二藍は年長者が、赤みが強い二藍は年少者が好んだと言われています。紫もピンク同様、色相やトーンによっても印象が全く違う広い色域を持つ色だといえます。
画像4 紫が好きな人の一般的傾向としては「感受性豊かで美意識が強い」「自分を特別と思う」「高い理想」「意外と常識知らず」「虚言癖」、 それに対し、補償作用として紫を好む場合は「自信がない」「意志が弱い」「華やかさに憧れる」「臆病」など。このワードからだと少しプライド高そうな感じがしますね(笑)。ただ、赤みが強い方はクールなピンク系、青みが強い方は青系の嗜好に近づくと思います。
画像5 いかがでしたか?今回も前回同様、カラーコンサルティングの父:フェイバー・ビレン(1900〜1988・アメリカ)の著述を中心に軽くまとめてみました。次回は青と緑を♪*参考文献は『ビレン 色彩学の謎を解く/フェイバー・ビレン著』を軸に、補足として『色の秘密/野村順一著』から引用しています。(photo & visual:tomomi kohara*無断使用はお断りします)

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