月の石_72dpi文字あり_

石 その2 月の石

珍しい石を見るため、国立科学博物館に行きました。

「月の石」といえば、ふつう、アポロ計画やルナ計画によって持ち帰られたものや、1970年の大阪万博を思い浮かべます。
アメリカから贈られたちいさいものがあるということを調べ、目当てに博物館に向かいました。
しかし休日の混雑に負けて思うように探せず、そのかわり、「月からの隕石」が展示されているのを発見しました。
月の石とは「月で生成された石」全般を指すようなので、地球までの38万kmをひたすら飛んできたものも月の石の一種ということになるのでしょう。

●ダラールガーニ400隕石(1998年リビアで発見)
“月の角礫岩。月の高地の石はおもに白い斜長岩質の角礫岩である。この種類の岩石は、月の表面の岩石が隕石の衝突で砕け、できたかけらが再び熱や圧力で固まったものである。”

月は地球から見ていると冷たく静かなものですが、熱や圧力によって岩石を作っていた時代もあった。
月の高地は白い石でできているんですね。それで月の海とされているところはよけいに暗く見えているのだろうか?

●北西アフリカ032隕石(1999年モロッコで発見)
“月の玄武岩。月の海の石は、輝石と斜長石を主としカンラン石を伴う玄武岩である。この隕石の固化年代は約28億年前であり、月の海は20~30億年前にできたと考えられている。”

月の海には水はなく、月の景色は荒涼として寂しく冷たくうつろなイメージ。
静かの海、晴れの海などの名前も、水がのたうち逆巻いて獰猛な、生きている海洋とはちがう風情があります。

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