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名古屋拠点の業務用製品を中心としたプロダクトのデザイン事務所です。美しさだけでなく、使…

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名古屋拠点の業務用製品を中心としたプロダクトのデザイン事務所です。美しさだけでなく、使いやすさや安全性に配慮した製品・サービスとなるように心がけています。 HomePage https://www.com-design.co.jp Instagram com_design_pro

最近の記事

タイムマシンは存在する[エイプリルフール]

3月最後の先週末は一気に気温が上がり、桜も一斉に開花していますね。その陽気に誘われお昼前に近所の河川敷へランニングに出かけたのですが、その道中でタイムマシンに乗ってきたおじさんに会いました。 センターラインはないけれど対向通行できる程度の道が交差して、信号がなく横断歩道がある小さな十字路に着いたときです。私の前に横断歩道を渡ろうとしている自転車に乗った高齢の女性が先にいました。 ある程度の距離で自動車が来ていますが、渡れると思い横断歩道に入り始めると、予想以上に車近づいて

    • 卒業制作展2023-24(令和5年度)見学

      会社でデザインをすることに加えて、大学でも非常勤講師として教えていることから、卒業制作展を見に行くようにしています。 見に行くようになったきっかけは、非常勤講師のお話をいただいたときに、その大学について詳しくなかったため、卒業制作展で傾向を知ろうとしたことです。恥ずかしながら、各大学の違いもよく分かっていませんでした。名古屋には芸術・デザイン系で老舗の私立大学として「名古屋造形大学」と「名古屋芸術大学」があり、さらに「名古屋学芸大学」もあります。中部地方には芸術系、デザイン

      • COM-design 年賀状 2024

        あけましておめでとうございます。 おかげさまで新しい年を迎えることができました。皆様のご支援・ご協力を心からお礼申し上げます。本年もよろしくお願い申し上げます。 今年の年賀状も弊社にアルバイトに来ていただいている名古屋学芸大学4年生の西山星矢さんが考えてくれました。

        • フランク・ロイド・ライト展 豊田市美術館

          フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル100周年を記念して豊田市美術館で「フランク・ロイド・ライト  世界を結ぶ建築」の企画展が開催されています。 前期の最終週末に見に行ってきました。全体ではそこそこの量の図面が集まっています。ただし図面は基本平面図とパースが多く、詳細な図面はほとんどありませんでした。ライトの建築はディテールや家具まで全体の統一感のある造形が特徴なので、その点はちょっと残念です。でも建築専門ではない一般の来場者は詳細な図面を見ても面白くないでしょうか

        タイムマシンは存在する[エイプリルフール]

          3Dプリンターを利用するデザインに慣れていく

          直前の記事で自転車用のパーツを3Dプリンターでいくつか造ってみて、ちょっとずつですが3Dプリンターに適したデザインがなんとなくぼんやり感じられるようになってきました(随分自信のない表現になっていますが)。 私はどうしてもこれまで経験のある製法の考えに囚われています。良く使う製法としては、板金と樹脂成形(インジェクション)で、どちらも板厚、肉厚が一定になる形状が基本となります。樹脂成形であればボリューム感のある形状も外観としては可能ですが、製法としては肉厚一定ですし、抜き勾配

          3Dプリンターを利用するデザインに慣れていく

          3Dプリンターで造る自転車パーツ(サドル後ろ水平リアライト編)

          これまではトライアスロン用の自転車につけるパーツを制作してきましたが、今度は一般的なロードバイクに取り付けるパーツです。 ロードバイクの後ろ側のライトはサドルを支えるシートポストか後輪を横にあるシートステーにつける方法が一般的です。私の場合はサドルの下にバッグをつけていることから、シートステーにつけています。しかしここは低い位置になり、後ろから近づく自動車の運転手が見やすい位置とは言えないのです。一般的には高いほど良いと言われていて、ヘルメットの後ろにつける人もいます。

          3Dプリンターで造る自転車パーツ(サドル後ろ水平リアライト編)

          3Dプリンターで造る自転車パーツ(サドル後ろ編)

          先日は特殊なハンドル形状をしている自転車にフロントライトを取り付けるブラケットを造りましたが、今回はリアライトを取り付けるためのブラケット製作です。 この自転車はフレームも平べったくて、リアライトを取り付けづらい形になっています。ホイールにある後輪を支える場所は比較的細いので、リアライトをつけられるのですが、位置が低くて後ろからの自動車に見えづらい懸念があります。そこでサドルのすぐ後ろにリアライトを取り付けることを考えました。 ただしここもなかなかの曲者で、サドルの後ろに

          3Dプリンターで造る自転車パーツ(サドル後ろ編)

          3Dプリンターで作る自転車パーツ

          コロナ禍があけて復活した宮古島トライアスロンに出るために、奮発して新しい自転車を購入しました。この自転車はレース向けに最適化してるため、ハンドルまわりが特殊な形をしています。自転車本体のメーカーと人間工学に力を入れているエルゴンという会社が協力して設計協力して、ハンドルの握りやすさやコントロール性などは考えられているのですが、形状があまりにも独特なので、市販のライトが取り付けられません。 レースが一段落したので、このライト問題をなんとかしたいと思い、3Dプリンターでカスタム

          3Dプリンターで作る自転車パーツ

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          COM-design 2023年 年賀状

          COM-design 2023年 年賀状

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          ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで

          東京都田代美術館で行われているジャン・プルーヴェ展を観てきました。土曜日が出張となり、せっかく東京まで来たのでどこか面白いところに寄って行きたいなと調べたら、ちょうどプルーヴェ展の初日でした。仕事は16時まであったので急いで移動し、18時閉館の東京都現代美術館へ17時に到着して息も荒いまま観始めました。 ジャン・プルーヴェ展椅子から建築まで 東京都現代美術館 https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Jean_Prouve/ 2階

          ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで

          デザインセミナー「OEMからODMへ」報告

          弊社代表が会員となっている日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)中部と名古屋市工業研究所「Nagoya むすぶ Tech Lab. 」で開催している月1回開催のデザインセミナーの簡単な報告です。 今回は名古屋学芸大学の黄ロビン教授が講師で「OEMからODMへ」のタイトルでお話いただきました。以下は箇条書きでロビン先生のお話の内容を記載します。ロビン先生は大変話し上手で楽しく聞いていましたが、文章にすると無機質になってしまいますがご了承ください。 ・台湾と日本で勉強、

          デザインセミナー「OEMからODMへ」報告

          コンタクトシート作成に便利! ACDSee

          皆さんは画像(写真)出力のときにどのようにしているでしょうか。 デザインを始める前に対象物の事前調査に行ったときの写真、複数の造形案を作成したときのレンダリング画像や模型写真、アイコンの画像をいくつか作ったときなど、デザインを行っていると多くの画像を扱うことになります。それらの大量の画像を一覧するPDFファイルを作ったり出力したりするときに便利なTipsの紹介です。 Tipsといっても画像編集ソフトASDSeeの出力機能を使うことです。このACDSeeのコンタクトシート作

          コンタクトシート作成に便利! ACDSee

          3Dプリンターで作る顕微鏡

          3Dプリンターで作ると書きましたが、3Dプリンターだけで作れるわけではありません。でも3Dプリンターならではの構造になっているので、表題としては間違っていないかと思います。 この顕微鏡のことはWEBニュースで見たのが最初でした。外観の面白さ、オープンな開発姿勢などに惹かれ作ってみようと思った次第です。 Fabcross 英バース大、3Dプリントして自作できる研究室グレードの顕微鏡デザインを公開——最安製造コストは2000円以下 https://fabcross.jp/ne

          3Dプリンターで作る顕微鏡

          あけましておめでとうございます。

          昨年は新型コロナウイルスにより予想外の年になりました。年初は普通に始まったかに思いましたが、春の感染拡大から緊急事態宣言がありかつてない停滞した社会の雰囲気になりました。年末にかけては一転して再稼働したと思ったら、また感染拡大してしまうなど、最後まで高低の激しい1年でした。 今年も年初から関東では緊急事態宣言が検討され、愛知も病院のキャパシティーが限界に近づいていると報道され、予断を許さない状況です。凪の中の出港とは行きませんが、風がなければヨットは進まず、向かい風であって

          あけましておめでとうございます。

          ビデオ会議用のカメラ案

          仕事の打ち合わせや職業組合の会合でTeamsやZoomを使用するようになり、大学の授業もオンラインになって、すっかりビデオ会議も普通になりました。そのための機材としてノートパソコンではカメラは画面の上にあり、デスクトップパソコンも後付けのWEBカメラは上につけるようになっています。でも、それではテレビ会議の間、相手の顔をしっかり見れば見るほど、目線は下を向いてしまいます(もちろん慣れた人ならカメラに向かってカメラ目線で相手に語り掛けることもできるでしょう)。今回はそれを解消で

          ビデオ会議用のカメラ案

          手に入りにくいものは3Dプリンターを使う

          会社の古いパソコンを順番に整備しています。固定用の部品やスペーサーなど、ちょっと手に入りにくかったりピッタリのものがないときには、3Dプリンターを使って自分で作っています。 今回は比較的薄型のパソコンに、他のパソコンからグラフィックボードを移植します。元は一般的なケースに入っていましたので、固定用の金具は大きくて薄型には対応していません。グラフィックボードそのものは薄型にも対応しているのですが、随分前に購入していて薄型用の金具は探しても見つかりません。 金具を外してもボー

          手に入りにくいものは3Dプリンターを使う