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【振り返り①】こまさやのはじまり

本州最東端の町、東の突端の田舎町で、「ヒーリングサロン」をはじめて5年目の振り返り(2019年1月投稿)を時系列でまとめていきます。

すべては勢いではじまった

準備期間はたったの半年だった。私の住むここ岩手県宮古市は、2011年の東日本大震災の被災地。私の実家も被災した。生まれ育った場所はもう跡形もない。

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閉伊川の河口から早池峰山を望む

勢いとはいえ、物凄いばくちに出たものだと自分でも思う。その頃、エステもなく、「サロンって何?」と聞かれる状況で、「癒し」にお金を掛けるという概念がこの町には全く根付いていなかったと思う。

開拓者、と言えば聞こえは言いけれど。常に試行錯誤の連続だったと思う。五年の節目、ここで一区切り。新たなカーテンを開けようとしている私のここまでの振り返りをまとめてみたいと思う。

震災後の復興推進という名目で、様々な事業が取り組まれている中、起業者支援事業の一つに運よく!?引っかかった。国や県の事業はすべてが年度という枠組みの中で動いていて、例外なく、年度内に何とか形にすることを余儀なくされた。悠長に事業計画を思案する間も無く、開店まで突き進むことになる。

今思えば、この勢いに押されなければ後ずさりしていたと思う。用意周到に準備していたなら、不安と怖れに押し潰されて、何も始まっていなかったかもしれない。瓦礫の山こそ片付いてはいたけれど、まだまだ復興とは程遠い状況の中、それまで前例がないものを始めようとしていたのだから。そういった意味でも、この事業に採択された事が大きな転機の一つとなり、背中を押してくれたと思う。

流れのままに無我夢中で進む

きっかけはスペースが出来たこと。それまで住んでいた場所がまるっと空いたからだった。実家跡地は非居住地域に指定になり、母の生家に新居を建てる事になった。

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