きょうの画材「1:奈良墨『群鹿』」
手持ちの画材や、それを使ったイラストを
すこし詳しく紹介するページが欲しいと思いたち始めてみました。
日々のつれづれをしたためていきたいと思います。
今回は奈良の『錦光園』さんが販売されている固形墨、『群鹿』。
(製造は玄林堂さんというところだそうです)
暖色寄りのやさしい墨色
菜種油煙との事で淡墨はやはり茶系寄りなのですが、黒が立ちすぎないやさしいお色だと思います。今回は全体を引き締めるベースに使用しました。
とくにアクセントの子犬の色は淡墨の色をそのまま活かして仕上げていきます。
重ね塗りで崩れにくい固形墨
下地を作る際にグレーの透明水彩などから固形墨を磨った墨液に移行した
理由の一つがこれなのですが、成分の膠がしっかり食いつくせいか
上からじゃぶじゃぶと透明水彩を重ねても下のグレーが溶け出してムラになりにくい!という性質に気が付けたのはかなり嬉しい発見でした。
透明水彩で彩色
ちょっと下地の墨色が濃かったかな?と思っても、透明水彩の重ね塗りをした時に溶けて黒いムラが出来たり濁ったりしにくいので、案外きれいにまとまってくれる気がします。
色鉛筆、ホワイトで細部の仕上げ
私はこの色鉛筆や色鉛筆で細部を詰めていく作業がとても好きで、
本当に印象ががらりと変わっていくので楽しいです。
紙の白と不透明水彩の白は、比較するとどうしても後者が暗く見えてしまい
ハイライトなのに紙を白く残した部分より暗い色に感じてしまう…という事が起きがちなのですが、最初に図柄全体のベースにグレーを敷いておく事でホワイトの白が凛と立ってきます。
今回使った画材
・ストラスモア水彩紙
・筆(名村大成堂 自在皆専/人印点付、ヴァンゴッホビジュアル筆)
・錦光園 群鹿
・マイメリブルー透明水彩
・色鉛筆(ホルベインアーチスト、三菱ユニカラー/ポリカラー、ヴァンゴッホ、ダーウェントライトファスト、他)
・ニッカーデザイナーズカラーのホワイト
ご覧頂きありがとうございました。楽しい画材ライフを!
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