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ギターアンプとベースアンプの違いとは?ベースをギターアンプで鳴らしてもいいのか?②

さて、前回に引き続き、次はベースをギターアンプで鳴らしてもいいのか?について調べてみました。調べはじめてみて衝撃的な内容の記事を見つけてしまいました。それはギターアンプにベースを繋いで鳴らすと最悪の場合壊れる、または十中八九アンプの寿命が縮むとのことでした。
まず機能面の問題として、ギターアンプはベースアンプに比べて低音域が弱いためまともな音色にはならないとのこと。これではそのベース本来のポテンシャルが出しきれませんね。
さらにベースはギターと比べて出力が大きく、例えばスラップなどをすると一時的に出力が増大し、ベースからの大きすぎる出力に耐えきれずギターアンプの各所に大きな負担を与えます。特にスピーカーは楽器からの過剰な音声信号を直接受ける場所ですので、尚更負担が大きくなります。
そして最も弱いスピーカー部分から徐々にアンプの各所に負担を与え、結果的に壊れるという最悪の事態に陥いる可能性もあるそうです。
(ちなみに私はだいぶ前に自宅でキャビネットアンプなどを鳴らすことに難を感じてほとんど処分してしまいました。今使っているギターアンプはYAMAHAのパスファインダー10というコンボタイプの安物アンプです。なので正直壊れても大して痛くはないのですが。。)

さらに真空管を搭載したギターアンプに繋ぐ場合はソリッドステートタイプ(音を増幅させる回路に真空管ではなく、トランジスタという電子部品を使っている)のアンプに繋ぐのと比べてはるかに危険だそうです。
なぜならば真空管は拾った音の信号を増幅させる装置でして、そこにベースからの大きな出力の音声信号が入ってくるとギターに比べて確実に大きな負荷がかかります。
真空管はもともと消耗品でして、定期的な交換が必要となるデリケートなものです。真空管がダメージを受けると音が出なくなり、さらに交換するとなるとかなり大きな金額になるものです。
そんな交換の手間とお金のかかる真空管ですので絶対に真空管アンプでベースは鳴らさないようにしたいものです。

今度は反対にベースアンプからギターを鳴らすのは大丈夫なのか?というと、それに関しては全く問題ないようです。ギターを繋いで鳴らした場合でも適正よりも小さな出力なのでベースアンプに負荷はかかりません。また、ベースアンプにはリミッター回路と呼ばれる過剰な信号を一定以下の信号に変換する機能がほとんどの場合で備わっているそうです。
なので仮にギターから大きな出力がベースアンプに流れたとしても破損する事はないそうです。
ベースアンプは予め特に低音域を強調するようなセッティングがなされており、高音域しか出ないギターを鳴らしても問題はないようです。ただし、代わりにベースアンプは高音域がカットされるためギター特有のギラギラした音が出せないのでギターとしての魅力が半減してしまいます。
逆にエレアコやホロウボディのギターはベースアンプと相性がよく試してみる価値もありそうです。

今回、自分で調べてみて以前まではわからなかったギターアンプとベースアンプのそれぞれの違いや特徴がわかりました。自分の無知ゆえに今までずっとギターアンプでベースを鳴らしてきました。正直なところ新たにベースアンプを購入する手間や場所の確保などを考えることが面倒くさいと感じて使い続けておりましたが、こうやって知識を得ることによって誤った使い方をしていた事にも気付きました。たとえ今は使えていたとしてもやはり大切に使っているギターアンプを自らの手で破壊してしまう可能性もあるので、万が一の事も考えてやはり別途ベースアンプを用意するべきですね。
昨今ではギター、ベース兼用のアンプも存在しているようでして手頃な価格で購入できるようです。
そちらも併せて検討してみたいと思います。

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