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盃とドーナツ


敬愛する伊達者へ


酌み交わせば夏が終わる海の話

話聞いている指先に火が点る

アジフライがきて黙っている

目の奥はまだ恋の歌

夜明けの街で眠ってしまった

愛は朝に書く手紙

道で口ずさむ歌がある

どんな日も声がした渋谷

歩いた先を家にしている

夜咄は皿の上のドーナツ

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自由律俳句

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