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強い魔法使い

葬送のフリーレン第10話。
強い魔法使いを、観た。

フランメって、人間だったのか。
伝説の魔法使い。
人間でもあそこまで強くなれるのね。

フリーレンがフランメの弟子になった経緯がわかった今回。
そして、勇者ヒンメルのパーティーにはいった経緯もわかった。
見ている方はフリーレンが1,000年以上生きていることを知っている。
なので、アウラのセリフからどっちが魔力が強いかはもうわかっていた。
鍛錬してきた期間が、500年生きるアウラとは違いすぎることが理解できたからだ。
あのまま戦いを続けていれば。
亡霊の戦士たちを使っていれば。
勝負がどうなったかはわからない。
前回のアウラとの戦いで、勇者パーティーとして戦ったフリーレンは魔法をぶっ放してヒンメルに怒られた。
なので今回は、そんな戦い方をしなかった。
首なしの亡霊の騎士たちは元は人間であり、彼らには遺族もいるだろう。
死体とはいえ雑に扱うと悲しむ人がいるというわけで。

そもそもフリーレンもフェルンも、普段は魔力をかなり抑えている。
ドラゴンボールで言うと、気を消している状態。
魔族は言わば、スカウターを装着した敵のようなもの。
気をコントロールできる悟空たちは、普段は気を消している。
戦闘力と呼ばれる数字で判断する敵たちは、なめてかかってくる。
フリーレンもフランメもフェルンも、普段はそうしている。
魔族と正面から向き合うことはしない。

魔族が魔力を隠さないのは、魔族の事情がある。
人間社会には人間社会の事情があるように。

僕も、こういう考えが好きだ。
暗殺教室でもあったな。
本当に実力のある殺し屋は、殺意を感じさせなかった。

実力とか魔力とか殺意とか。
表に出していいことなんて何もない。
と、僕は思う。
あれができます、これができます、なんて言わない方がいい。
知識もひけらかさない方がいい。
知らないふりをしている方がいい。
できないふりをしている方がいい。
やるべき時にできればいいわけで、それを自慢する必要はない。
と、僕は思う。

能ある鷹は爪を隠すと言うが、本当に賢い人はバカを演じられるのではないかと思っている。
自分が賢いことをわかっているから、自分がバカで愚かだと言っても平気なわけだ。
賢者は聞き、愚者は語る。という言葉もある。
少し知ったからといって、すごいと思われるために人に語るのも違う。
人の話を聞いている方が勉強にもなる。
さらに知識が増えるチャンスだ。
自分のつたない知識を披露するよりも、学んだ方が得だと思う。

そんなことを考えながら。
フランメは年をとって。
視聴者はフランメが魔法を好きになったきっかけを知り。
画面は花で埋め尽くされた。
フランメが一番好きな魔法だ。
死ぬ時にはそうしてくれとフリーレンに頼んだ魔法だ。

そしてフリーレンは勇者ヒンメルの仲間になる。
ヒンメルの「なんとなく」によって。

再び場面は切り替わり。
アウラとの戦い。
アウラはフリーレンの実力を誤解したまま、アゼリューゼを使う。
それは、服従の天秤にかけることで魔力が劣る相手を服従さあせる魔法。
その時点で、アウラの負けは決まった。
フリーレンの方がアウラよりも魔力は上。
比べものにならないくらい。

そしてアウラはフリーレンに服従し。
フリーレンの命令のままに自らの首を切り落とすのだった。
断頭台のアウラが、自らの首を切り自害する。
なんという皮肉。

そして、アウラとの戦いは終わった。

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