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島の宴でちいかわだけが抱えているもの

どうもこんちくわ。
ちいかわ島編が公開されました。
このまま何もなく終わってくれてもいいかな。
個人的にはそう思っていたのですが。
やはり、まだなにか起こりそうです。

完全に終わったと思っている者。
これが新しいはじまりの者。
そして、まだ終わっていないと思っている者。
それぞれの想いが交錯している中で。
ちいかわの表情。
それは、ちいかわのみが抱えているものがあるから。

  • 葉っぱの島民が人魚を食べると永遠のいのちが手に入るという噂を知っていること(図鑑のある家が島民たちの家)

  • 葉っぱの島民の家(の鍋)に人魚のうろこ(に似た)うろこがあった(落ちた)こと

  • 2葉の島民の体に電池(タンサン)をいれる部分があること

図鑑に関しては、他のメンバーも知っているかもしれないし知らないかもしれない。
あの図鑑を発見した家の住人が葉っぱたちであるということが完全に結びついた描写があるのはちいかわだけと思っている。
読者は真実を知っているので、全て結びついている。
悲しい事故があり、1葉が人魚を殺して家でさばいて煮付けにした。
なので煮付けを作ったであろう鍋から人魚のうろこが落ちたとしても、家にうろこが落ちていたとしても、それは人魚を食べたという事実に結びつく。
そして、ラッコとセイレーンのやりとりから人魚を食べたもののお尻に食べた証拠である「なにか」ができることを知っている読者としては、単三電池のBOXがそれではないかと予想でき、また葉っぱたちの回想シーンから人魚を食べた事実も知っているため「なにか」が単三電池のBOXではないかというかなり確信めいた予測ができている。

しかし、ちいかわは島民の回想を知らない。
図鑑、うろこ、タンサン。
これだけの材料しか持っていない。
確信はない。
しかし、ある程度つながっている状態だとは思う。
家にあったうろこと、単三電池のBOXについてはちいかわしか知らない。
このあたりから葉っぱたちに話せば状況は動くだろう。
ただ、みんなの前でそれをやるとみんなに葉っぱが犯人だとバレる可能性もある。
ちいかわ的には犯人ではない可能性も残る中で、それができるのかという話にもなる。
たまたまうろこがあって、たまたま電池で動く存在だったとしても、状況から葉っぱたちが犯人にされてしまう可能性もあるから。

回想を先に入れてきたのは、今後のそのあたりのちいかわの判断と行動を書きたかったんだろうなって思う。
読者には先に答えを見せておいて、だけど読者と葉っぱ以外は真実を知らない状態で。
ちいかわは、何を感じ、どう考え、どう行動するのか。

やはり、主人公はちいかわなのだ。
ちいかわが抱え、悩み、それをどうするのか。
自分で解決するのか、仲間で解決するのか、黙って墓場まで持っていくのか。

それにしても、宴で姿が見えない葉っぱたちが気になる。
なにかよからぬことを企んでいないといいが…。

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