ものぐるほし

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ノート

あくびによる班分け

眠たい。のどの奥のほうが、あくびの準備をしています。

ああ。あくびが終わっちゃった。

もう少し、あくびについて考えたかったなあ、あくびしながら。あくびをするときに思わず目を閉じてしまうことについて。

目を閉じる人と、閉じない人を分けてみたい。クラス分けとか、修学旅行の班分けとかで、参考情報として書いてはどうだろうか。
無意識で、だれからも強制されずに行なっていることだから、もしかしたら閉じる

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うれしいです。せんたくき、って、せんたっきって言っちゃいますよね
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きみがすき、それ、でおしまい

Crazy Noise 出鱈目なこの世界で 君が好き
それでおしまい もう眠りたいよ
でもまだ続くんでしょ わかってるんだけど
世界はここにしかないって上手に言って 
ここにしかないって言って/ものんくる

ことばが音に乗ってるのか、音がことばに乗ってるのか。どっちでもいいや。なんなんだ、ドはドーナツのドだけれど、音の幅は広くて深い。どこを掬い上げるかと、どのことばに乗せるかで、世界が変わっちゃ

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ありがとうございます。しあわせなことしてくださいね
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世界はひとつってなんて変わったことばなんだろう

飛行機の読書灯が好き。スポットライトみたいで。はっきり文字が読めるのに、厳しすぎないオレンジの灯り。機内に持ち込んだ江國香織の物語だけを照らす。江國香織の『流しの下の骨』は、静かな物語にほんの少しスパイスが効いている。スパイス扱いされていない、胡椒くらいのほんのりさ。すっかりオレンジの背景になった文字たちが、家族でしゅうまいを包む世界を広げてくる。しゅうまいを包む粉っぽい空気まで。変なの。ここはど

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あ、いまどの指で押してくれました?
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かたちたち

角度によっては似てるねって言われます

裏からと下からと

代返って、みんな使うことばなのかな

三兄弟

これは、言いたいだけ。

あ、いまどの指で押してくれました?
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遅刻とミニ天丼

彼女、ひどいんだよね
だいたい待ち合わせ遅れてくるの

馬鹿だなー、
好きです が遅刻してんだよそれは

どゆこと?

うどんセットのミニ天丼に乗せられた天ぷらが、エビと椎茸とピーマンだったとするでしょ?そしたらさ、
「選ばれし天ぷらが椎茸ってマジか」とか、
「動物界と植物界と菌界の出会い。素晴らしい」とか、
「ミニ天丼にエビを選ぶなんて、『お前ら天ぷらの中ならどーせエビが好きなんだろ、ほら』って

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ありがとうございます。スマホケースも喜んでます
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隙を探して

あなたには隙がない、と言われたので買いに来た。

「いらっしゃいませ、今日は何かお探しですか?」

と話しかけてくる店員をいつもの愛想笑いでかわす。

あ、いけない。こういうところだ。
わたしより下手な愛想笑いの店員にもう一度にっこりする。

「ツヤ感のある隙を探してるんです」

「なるほど。でしたら、こちらなんてどうですか」

「これは…」

ツヤはあるが無骨なキーホルダーに鍵が7つもついている

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あ、いまどの指で押してくれました?
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人との相性を測るどうしようもない会話

柿ピーを食べるとき、柿からたべます?
ピーから食べます?

あら、柿から。ざんねん。
わたしは、ひとつずつ口に含むようにしてます。そしたらね、口の中で柿は右へ、ピーは左へ。

え?
どっち側で噛んでるか、考えないんですか?
そうかあ。

あ、じゃあ、柿ピーの袋を開けるとき、ぱかってやりますか?びりってやりますか?
ああ、びりっのほうですか。
切り口は、どんな感じで?
え?わからないんですか?
切っ

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あ、うしろによいことが近づいてるみたいです
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カーテンは、しばらく話さないでほしい

カーテンはずるい。光を通したカーテンが、ふわり。ああ、この世界には光と風というものが、ありましたねえ。きれい。
そのさりげなさに、惚れそう。なんて上品な伝え方なんだ。風に気まぐれに揺れてるふうにみせて、きれいなものの存在をゆったりと知らせてくれる。そんな余裕のある伝え方、人間にはできないよ。

耳かきみたいな電灯が、照らせるぶんの雨を見せてくるのも、かっこいい。なんだその灯りで見せる伝え方は。

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あ、となりによいことが近づいてるみたいです
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きゅっ

蛇口をひねりたい。手を差し出しただけで水が出てくれるから、すっかり忘れていたけれど、あの、「きゅっ」を最近味わっていないよ。砂場で遊んだじゃりっとした手で、蛇口をひねるもどかしさ。こうして自分の小さい頃の思い出が、気づかないうちに、もんやりとしたものになっていくのかもしれない。

蛇口の仲間なのかなあ、我が家にいる、顎をくいっと上げると水が出るあの子は、なんていう名前なんだろう。わたし、名前も知ら

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ありがとうございます。スマホケースも喜んでます
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いつでも、なんとなく いなくなりたい

いつでも、なんとなく いなくなりたい。

もらった仕事も、わたしの感情も、あの子の感情も、気にしないでいいなら。
ちょっとだけいなくなりたい。

「もういいかい」って聞かれたら、「まだだよ」って答える回数が増える程度の話です。
そうそう、かくれんぼです。すぐね、出てきますから。

知ってるよ、スマホに豆乳でもかけたら、いなくなれる。存在っぽいものを消すなんて簡単。

もちろん命を閉じたっていいよね

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ありがとうございます、このボタン、すてきですよね
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