『2018年の振り返り』 編集ちゃん その14

年末なので今年1年の編集活動の振り返りをしようと思う。
去年から繋がっていることもあるので、少し範囲を広げることにする。

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17.7月(〜18.5月)
「コルクラボ覆面編集PJTでの褒め活動」
毎日ネット上の良い作品や記事の褒めツイートをしていて、特に公募賞企画のあった8〜9月は、1日12時間以上ネットに張り付いて、良いWebマンガを探したり、創作のためになる記事を探したりして褒めツイートをしていた。
今思うと、この褒め活動を通して得た点の知識を広範囲に数多く打ち込んでいたことが、のちに作品を見てなんとなくいろいろなことに気づける基礎編集力になったと思う。

特に、出版社やWebマンガの公募賞で、編集者の作品に対する選評やコメントを見て、内容を咀嚼して理解するということを繰り返したことで、プロの編集者が作品の何をどう見ているかが学べた。
この期間、目に付いたコンテンツを記録してまとめていて、そうして記録したコンテンツだけでも1200に及んだ。

あと番外編としては、去年の9月からマンガの広告の仕事を始めた。どのタイトルの広告を打つかを決めるために作品選定をしていて、業務で商業の新連載作品を試し読みし、約1年で2700作品を読んだ。

プロアマ問わず読み、少年、青年、少女、女性マンガはもちろん、近年流行っているBLや百合にとどまらず、TLやハーレクインまでなんでも読んだことで、なんとなく時代感を感じれるようになったと思う。打ち合わせでいろいろ案を出せるようになったのは、このことが大きく役立っているんじゃないだろうか。

17.11月
「つのだふむ定例会初参加」
約10ヶ月続けた褒め活動だったが、それだけでは編集力の向上に限界を感じるとともに、編集の現場に参加してノウハウを得たいと思い、佐渡島さんに漫画家との打ち合わせへの参加を直談判したところ、ふむさんの打ち合わせへの参加を許可される。
プロの編集がどういうものかを見させてもらうことで、死ぬほど勉強させてもらっている。

17.12月
ふむさんが毎日マンガヘソニモを始めたので、僕も毎日コメントをする。

18.5月
ふむさんの企画「家のない人」の資料集めや取材を一緒に始める。
このあたりから定例会が月に2回になる。

6月
作家に対する立場表明のためにも、いつまでも編集志望ではダメだと思い、フリーのマンガ編集者を名乗る。

7月
コルクBooksへ編集としてジョイン。
編集/創作関連本の読書会で、書籍を用いた体系だった知識のインプットを始める。同時に、投稿作品へのコメントという、実践を通したアウトプットをすることで、編集力の向上に繋がったと思う。

連動企画やプラットフォームの整備、その他進行中の諸々など、動きが早く、とても良い経験をさせてもらっている。萬田さんの多動力はとても真似できない。

お題「みんなの企画」が立ち上がったので、来年はそれを活用した、企画を立てる編集フェーズに移りたい。

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ここまで、ざっと今年1年の編集活動を振り返った。

年表に載せてないものとしては、羽賀部やこしの倶楽部でのファンイベントやコミュニティプロデュース、あと年末のふむさんの個展企画があった。
そういった現場での経験は、今後作品を世に出した時に作品や作家のファンを広めるための施策を実施する時に効いてくると思う。

今年までは基礎編集力を上げる時期だったから、来年は新連載企画や作品作りをメインにしようと思う。
来年の目標は

「企画を立てて作品を作りヒット作を出す」

僕のような新人編集者はとにかくヒットの実績を作らないと世間の信用は得られないので、このハードルを越えないことには何も始まらない。

ということで、来年はヒットにこだわっていろいろと活動していくので、皆様引き続きよろしくお願いします。

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