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「実体験」という呪いから抜け出すには

こんにちは。長田(@SsfRn)です。

よく、実体験の重要性って語られると思います。起業家は、過去にあった経験を生かして事業を立ち上げるように、やりたいことが明確な方って何かしらの実体験が背景にありますよね。

さて、そんな実体験は、使い方を誤ると、その場から動けなくなってしまう危険なものでもあるなぁと、最近感じ始めたのでそのことについて書いてみます。


実体験を言い訳にしてしまう?

冒頭の起業家の例は、過去の経験と今の行動をポジティブに結びつけているケースです。

それがあることにより、その人のオリジナルティが出て、らしさを生み出すことができます。これは僕も実際にあって、「過去のコミュニケーション問題があったからこそ、克服して今コミュニティというフィールドを生業にしている」という感じ。

それが、ネガティブに働いてしまうケースもありますよね。

要は、「過去にこんな経験をしたから、今こういうことができない」とか、「過去にこんな経験したから、今こうやってしまう」みたいなことです。

一種のトラウマに近いような気がしていて、実際に僕も似たような経験があるから、全くこの状況を否定するつもりはありません。

ただ、この言い訳をしちゃうと、もうそれ以上前に進むことができなくなるということは怖いなぁと思います。

自分自身への呪いみたいなものだと僕は捉えていて、それを言われると周囲のひとも「それは仕方ないね」みたいな同情の感情が生まれて、イエスマンになってしまう。そうなると、本人もさらに強く「やっぱり仕方ないことなんだ」と思ってしまい、その呪いからさらに抜け出せなくなってしまいます。

過去の経験が今のその人を作り出していることは、重々理解しています。でも、過去の経験に関係のないことを、今できないなんてことはありませんよね。人はチャンレンジできるのですから。過去の体験を理由にしてしまうと、今その行動を改めることなんてできない。となると、そのことについては前に進めなくなってしまう。

それは少し寂しいなと思うんです。


今、この瞬間本当に大切にしたいものは何か?

では、どうすれば、このループから抜け出せるのか?

それは、自分自身に「今、この瞬間本当に大切にしたいものは何か?」と問うことが最初の一歩だと思います。

過去に縛られ、今の行動を決めてしまい、その瞬間大切にしたいことが見えていないケースってあるなぁと。そうではなく、大切なこと、大切な価値観、大切な人が何かを明確にした上で、意思決定をする。

仮に、その結果同じ行動をとったとしても、めちゃくちゃ解像度が上がったことになるので、その人にとってはまったく意味が違う行動になる。

過去の経験は大切にしていきたいですが、縛られることとはまた違うとつくづく感じています。その差は何かというと、きっと『納得感』にいきつくような気がします。


いきなり変わる必要なんてない

あと、僕が個人的に大事にしたい考え方として、こういう時いきなり変われる人間なんて、ほとんどいません。

ほんの少しの気遣いや、思考をすること。それが行動に結びつかなかったとしても、少しずつ少しずつ考えることを積み重ねることで、呪いから解放されていくんじゃないかなと思います。

多くの方が、少し実践してみて、すぐ結果が出ずやめてしまう。そうではなく、長期的な目線で取り組んでみていくことで、気がついたら何かしら変わっていくものなのかなと。焦る必要はないと思っています。


最後に

今、本当に大事にしたいものはなんだろう?

どうすれば、自分は幸せになるのだろう?

その想いと、実際にとっている行動は伴っているのか?もし、そこに矛盾があるとしたら、一度立ち止まって考えてみるのもいいのかもしれません。

せっかくエネルギー源になるのなら、ネガティヴではなく、ポジティブな方向へ向かっていきたい。そう思うんです。

それでは。

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