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一流の「雑談力」はBarで鍛えられる(1/2)


先日読んだ本でおもしろい本がありました。

これは、ビジネスで名刺交換の後に行われる”雑談”に焦点を当て書かれています。「それにしても今日はぐっと晴れましたね。」、「そうですよね。立っているだけでも汗がダラダラでるので困ります。」という当たりさわりのない、あの雑談です。あれって困るんですよね。

超一流、とまではいかないのですが、具体例が書かれていてなるほどと思うところもあります。雑談が苦手な人は、是非読んでみてもよいと思います。


こうした雑談、コミュニティ・トレーナーとして思うのは、


「これって、バー(Bar)で鍛えられるのでは?」ということです。

私も雑談には苦手意識があったのですが、カフェやバーに一人で行きまくったことで、ある程度克服できたと感じています。むしろ、カフェやバーは、雑談力を鍛える上で最も適した場所であると考えています。なぜならカフェやバーは、知らない人と話をする場でもあり、失敗が許される場でもあるからです。


今回は、そのことについて2回に分けて書いてみます。


そもそも雑談の目的

ビジネスの本題に入る前の雑談は、いわばウォーミングアップです。
簡単な雑談を通して相手のことを知り、和やかな雰囲気を作ったところで本題に入っていく、というのが一般的です。この一連の流れを行うことで、相手の本音を引き出しやすくなり、契約がよりよい方向にまとまって行きやすいとされています。

「さっさと本題に入ってくれるから助かる」という方もいますが、いまだこうした雑談を行う文化は根強く支持されています。確かに出会ってすぐビジネスのお話をされると、どうしても身構えてしまいますもんね。

そういう意味では、自分への警戒心を解くという意味でも雑談は有効です。


また、雑談は相手の人柄をつかむことにも役立ちます。


例えば、「毎週○曜日には必ず××している」というお話を聞くと
「もしかしたら、こだわりが強いタイプかも?」と思いますし、

お子さんのお話になると口数が増えると
「家族を大事にされている方なんだなぁ」と推察できます。

人柄をつかむことによってその後の話の持っていき方も変わりますし、細かいところで言えば、次回の手土産も変わります。

雑談は、ビジネスのお話を聞いてもらうためのウォーミングアップと共に、相手の人柄をつかむために存在しています。


雑談が苦手な人


上記のように雑談はビジネスの潤滑油となりますが、意外にも多くの人が苦手としています。仲の良い友人だとずっと話し続けられるのに、どうしてビジネスとなると困ってしまうのか。


それは「話題の引き出しが少ない」からです。


私も営業に来られた方と雑談を行うのですが、多くの方が天気、我々のこと、社内の事といった当たりさわりのない話題をお話してくれます。当然、雑談は続くのですが、話題が切れたころ

「‥‥それでは、今回なんですが、、、」

と唐突にビジネスのお話が始まることが良くあります。
これでは、一気に温まった雰囲気も冷めてしまいます。

ある程度話題のジャンルを持っておくと、話が数珠つなぎのようになって、ストレスなくお話することができます。


では、どのように話題を収集するか。


一流のホステスさんなどは、話が合わせられるように、毎日、新聞数社を読んでいるといいます。確かに新聞などの情報収集というもの非常に大事なことです。個人的には、話題の数は知らない人とお話した時間に比例すると思っています。


(2/2)へ続く



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