ことのはいけばな’22 立夏 第20侯『蚯蚓出』
花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
＊五月晴れ美々須出づるも土の中
＊伸び縮み蚯蚓は濡れて土を喰む
＊蚯蚓の緑雨の滲みた土を喰み
＊おお蚯蚓虹色に塗る土の壁
＊吸引のホースも蚯蚓のびちぢみ
＊椎の花煙幕張りて宴する
＊あやしみて文目の空に花煙
＊時招くさんざめきして玖珠の花
＊葉をふるひ花散り敷て梅雨走る
＊睡蓮もお玉杓子も発射台
＊睡蓮のお玉杓子と待つその日
＊蝌蚪はなれ睡蓮の花空をみつ
＊睡蓮の眠りをキック蛙の子
＊蛙の子つぼみ抱いてものおもい
＊蛙の子蕾を抱いて風わたる
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