「宮古島冬まつり2019」レポート後編

こんにちは!前回の「宮古島冬まつり」振り返りレポート前編では、ミャークラボメンバーの根間さんと佐和田さんへのインタビューをお届けしました。

前編はこちら↓

後編では、同じくミャークラボのコアメンバーである下地さんと西川さんにインタビューをおこないました。

前編ではお伝えしきれなかった場面やフードコートの様子、おまつり運営を通しての学生メンバーの成長について、一番近くで見ていたお二人だからこそわかるお話をたくさん聞くことができました。


下地勇也
地域とともに子どもを育てることを目指し、日々奮闘中。指導を受けた生徒たちは数々のICT関連の大会で入賞しており、中でも若年者ものづくり競技大会オフィスソリューション部門での二年連続入賞、全国パソコン技能競技大会での二年連続入賞は沖縄県勢初。子どもたちの能力を最大限に引き出す方法を常に模索し、自身をアップデートし続けている。現在は沖縄県教育委員会の推薦を受け、兵庫教育大学大学院で研究に励んでいる。


西川幹丸/R-Independent Education代表
琉塾・個人指導研究会μの2部門の学習塾を運営。「社会で活躍できる能力の育成」を重視した指導で、座学にとらわれずアクティブラーニングやキャリア教育も指導。東京大学や国立大医学部合格など、島の進学実績を塗りかえ続ける。島の教育レベルのボトムアップを目的として活動する塾講師。

ー冬まつりお疲れさまでした。さっそくインタビューしていきます。よろしくお願いします!

下地勇也(以下 下地):はい!

西川幹丸(以下 西川):よろしくお願いします。

ー前回根間さんたちにも同じ質問をしたのですが、このおまつりをヒトコトで表すならばズバリ何でしょうか!?

下地:ズバリ「宮古島のエネルギーが集まったまつり」ですかね。実は宮古には色々動きたい人がいて、このまつりをきっかけにそういう人たちが集まってきた。特に当日ボランティアで来てくれた100人が本当に主体的に動いてくれて、運営としてはすごく助かりました。

ー宮古島のエネルギーが集まったまつり、いいですね〜。

下地:大人も子供も含め、とにかくすごくエネルギーがあって、ああ宮古島の人ってすごいじゃん、って僕自身が感じました。

ー幹丸先生はどうですか?

西川:運営側の大人が走り出したら子供達も一緒に走り出して、「我を忘れてみんなでチャレンジしたまつり」です。大人も今までやったことない分野に挑戦したわけだし。

ー全員で突っ走ったと。

西川:そう。おまつりに向けて走っていく中で、人と人とのボーダーというか、世代や立場の垣根を超えるんですよ。大人も子供もいろんな人がそれぞれ考えたことを発言して行動にうつしていて、そこが一番面白かったかな。

(学生から大人までたくさんの方がボランティアとして協力してくれました)

(片付けまでしっかりと)


責任感を持ってもらうこと

ー下地先生は主にアクティビティコーナーを担当していたということで、当日の場の雰囲気とか子供達の様子をお聞きしたいです。

ずっとバタバタしてたので反省ばっかりになりそうなのですが(笑)、ポジティブな感じでいきますね。

ーぜひ!(笑)

下地:まず当日アクティビティを担当したのは全員学生スタッフで、その中でアクティビティを作った運営側の学生たちが当日初めて来たボランティアのメンバーにアクティビティの説明をするという場面があったのですが、そこでスムーズにしっかりと説明していたのはすごくよかったなと思います。

ーほう。学生運営メンバーの力が発揮されたんですね。

下地:前々からメンバー全員に「責任を持たせる」というのは意識していて、本人たちは他の学生にどう説明するかという準備もして来ていました。自分で説明しなきゃいけないという状況の中でしっかりと責任を果たしていて、それがお客さんにも伝わっていたのは見ていて気持ちよかったです。

ー成長ポイントですね。

下地:まつりに向けて取り組む中でどんどん積極的になっていった子達も多くいたんですけど、当日状況を見ながらアドリブ対応をたくさんしなきゃいけない場面でその子たちがどんどんアイディアをぶつけてきていて。運営に関しては大きな成長が見られました。

ー当日ボランティアの子たちの様子はどうでした?

下地:色々な事業所の出展ブースの手伝いも当日ボランティアの子たちに入ってもらったんですけど、その子たちもお客さんに対してしっかり対応できていましたね。いい体験ができるお祭りになったのではないかと思います。

(JTAさんのブース)

(CAさんのコスチュームを着て写真撮影)

ーありがとうございます!

下地:まあ実際は僕があんまり上手に説明できてなくてぐっちゃぐちゃだったんですけど(笑)

ーおっ、反省点きた。

下地:全体的にまつりが止まらずスムーズにいったのはよかったんですけど、FiFiC(フィフィック)の導入が目標より少なかったのは一つの反省点です。

ーもう少し宣伝が必要だったとか?

下地:おまつりの前からアプリのインストールを促して用意してもらってたら当日もっとスムーズにキャッシュレスってのを体感してもらえたかなというのはあります。

ーなるほど。次の課題ですね。

下地:あとは、アクティビティコーナーは小さい親子連れが大半だったので、中高生とか50〜60代があんまり楽しめてなかったかもしれないなというのをお客さんの様子を見ていて思いました。

ー例えばどんなところですか?

下地:例えばドローン体験のコーナーで、大人もドローン飛ばしたいけど子供達がズラッと並んでるのを横から入るわけにもいかないじゃないですか。

ーあ〜たしかに。

そういう点で、どの年代も楽しめるように区分けを工夫したり色々な楽しみ方を提案する必要があるなと思いましたね。



ー幹丸先生は受付と飲食ブースを主に担当していたということで、その辺の様子をお聞きしたいです。

西川:僕が一緒に動いたのは当日ボランティアをしてくれた伊良部高校や実業高校の生徒と、後はほとんど大人っていう感じだったんですけど、正直(自身の)反省点しか出てこない(笑)。

ー厳しい!!例えば何ですか?

西川:反省点でいうとオペレーションです。当日は受付で1人1冊パンフレット渡してFiFiCをダウンロードしてもらうという段取りだったんですけど、そこのオペレーションがうまくできなかった。

ーなるほど。

西川:タイムラインに関しても、「トークショーが始まるあたりから全てのコンテンツを一旦停止しますよ」っていうのをパンフレットに記載していなかったので、その時間から来た人があまり楽しめなかったという声もありました。

ーそうなんですね。

西川:そういった「お客さんの流れ」をもう少し意識できたのにな、というのがまず大きな反省点としてあります。一方で、飲食ブースのボランティアの子達はすごくいい動きをしてくれました。

ーほう。例えばどんな?

西川:最初は自分が何やったらいいのかわからないという状態から始まったんですけど、飲食ブースにお客さんが来ると一気にスイッチが入って、調理師さんを進んでサポートしたり質問したりと、主体的に動いてくれました。

ーそれは嬉しい光景ですね!

西川:調理師たちも今回は「子供の教育」という部分で共感していただいているので、例えば多少お客さんに並んでもらうような状況ができたとしても、子供達にやり方などを丁寧に教えて教育してくれました。

ーありがたいですね。

西川:あとは受付の大人のボランティアスタッフたちも、元々そこまでデジタルに詳しい訳ではない中で、FiFiCの使い方とかマリンコインの決済の仕方をすぐに覚えてうまくオペレーションしてくれました。あとはとにかく晴れてよかった。

ー本当にそれ大事(笑)

西川:よかった部分は継続しつつ、次はもっとお客さんを楽しませられるように意識していきたいですね。


飲食店について

ーフードコートに出店してもらうお店はどうやって決めたんですか?

西川:飲食店は、宮古の地産の食材を使って料理を提供しているなと僕が感じているお店に声をかけました。実はそういうお店って島内ではあんまり周知されてなくて、その生産者と調理師の素晴らしさを伝えるとともに子供達に食について考えてもらったり働き方を伝えたいなという想いがありましたね。

ー飲食店さんにもそういうコンセプトに共感してもらってご協力いただいたんですね。

西川:そうです。あとは当日、「子供達が好んで食べるようなものがなかったね」という声もいただいたんですけど、逆に僕はそれが嬉しかったですね。普段食べないものを食べてもらうというのが狙いだったので

下地:もしホットドックあったらみんなそれ食べてたでしょうね。

西川:たこ焼きあったらみんなたこ焼き食べちゃう。でも豚の丸焼きとかってみんな食べたことないじゃないですか。ちなみにめちゃくちゃうまかったっすよ。

ー食の面でも新しいものを試すいい機会になったと。

西川:子供達が自分たちの世界をどんどん開いていくっていうのが成長の一つのテーマだと思うので、そういった意味では飲食ブースでもそういうことができたかなと思います。

(当日は計8つの店舗さんに協力していただきました)

(山羊汁を提供しためーめー麺)

(よく見ると豚の頭が・・・)

(こちらはスリランカカレーのお店SAMAN)

今回出店いただいた飲食店さんの詳細はMya-hk LAB.のFacebookページからご確認ください。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=317910495741062&id=250086705856775

子供達の変化

ー今回のおまつりは多くの学生たちと一緒に企画・運営してきたと思うんですが、これらを通して学生たちに何か成長とか変化は見られましたか?

下地:一番は、指示待ちから提案型になったことですね。

ーほう。

下地:それまではどちらかというと指示待ちの姿勢で、自分たちから進んで何かするということはあまり無かったです。そのあとのプロセスとしては「質問型」があって、「これどういう意味ですか」「これどうしますか」と質問はしてくるものの、結局考えるのは大人。

ーそっからどう変わったんですか?

下地:徐々に自分で考えるようになってきました。もともと、何度も教育の方向性などについて話し合いを行っていたのですが、その中で目標としていたのが、自分で考え動ける、という姿を目指すことでした。ですので、学生メンバーへの接し方も、なるべく「これどうやったらいいと思う?」「じゃあ自分でここまで考えてみて」という感じで。

ーなるほど。

下地:そういう風に伝えていくと、頭の中が自分たちで考えて提案するという方向に変わっていったのかなと思います。

ーいい変化ですね。

下地:反省点としては、前に出る子だけ前に出てだんだん引っ込んでしまう子もいたので、その子たちのケアとかはもっと必要だったかなと。これは性格の問題もあると思いますが。ただ全体的には、自分たちで目標を考えて自分たちで動けるようになったのはすごく大きな成長だと思います。

(ドンキでのチラシ配りの様子)

ーありがとうございます。幹丸先生はどうですか?

西川:僕は基本的に宣伝のプロ(子供達の宣伝チーム)担当で、子供達が書いた記事を添削したりだとかポスター作成の担当をしたのですが、基本的には子供達がすべきことをやりきるまで待っていましたね。

ーあくまで子供達にさせるのを意識したと。

西川:最初の頃はデッドライン過ぎても記事が上がってこなかったり、締め切りに間に合わなかったりでこっちが代わりにやったりもしていたんですが、それを繰り返すうちに子供達もある程度デッドラインを意識して文章を上げたりするようになりました。

ー文章書くのって超時間かかるので子供達の苦しみがわかります・・・。

西川:アウトプットすることって一番難易度が高いものだと思うんですけど、子供達が書いた文に二つ三つアドバイスするとちゃんと形にしてくるんですよね。

ーFacebookの投稿記事見ましたがすごく文章上手いなって思いました。

西川:僕が一番手を加えたものでも30パーセントくらいなんで。ちゃんと自分から書いてくるまで待つというのはよかったかなと思います。

ただ添削しなきゃいけない記事が一日3つ4つとか、加えて自分も書かなきゃいけないときとかは受験期なのも相まって完全にオーバーロードでした。

ー本業との兼ね合いも大変だったんじゃないですか?

西川:マルチタスクがきつかったですね。ぶっちゃけコアメンバー4人で子供達を20人抱えながら4ヶ月で来客数2000人規模の祭りするのって今考えたらバカですよ(笑)

ー次はコア人員も増やさないといけないですね。

西川:子供と同じ人数必要なんじゃないですか?

(ということです。一緒に動いてくれる熱意のあるメンバー募集しています!)

(宣伝のプロチームはワークショップやインタビューなどを記事にまとめてFacebookで発信していました)

(ミャークラボのページはこちらです
https://www.facebook.com/Mya-hk-LAB-250086705856775/)

アイデアを形にする

ーアクティビティコンテンツやゲームの内容とかってどうやって決めたんですか?

下地:おまつりまでの期間に開催したワークショップの中で出てきた案をブラッシュアップしていきました。

ーその案は子供達が出したんですか?

下地:そうです。それでアクティビティコンテンツとして大きく分けて4つの案が出たんですけど、そのうち2つがNGになって、残った2つをメインにコンテンツを考えていきました。

ーほう。NGになったのはなんでですか?

下地:一つは、例えばスムージーを作って味当てゲームをするといった飲食店的なものをやりたかったんですけど、それは保健所的にできないということになって。

ーあ〜なるほど!

下地:それがNGになった瞬間に子供達が泣き出してしまいました。それだけ強い想いを持って準備していた、ということだと思います。

西川:そういうこともありましたね。

下地:もう一つは完全に費用対効果の面で無理だということでボツになりました。このコンテンツ作るだけで15万円くらいかかると。

ーやばい。

下地:この15万円の元取れるくらいお客さん呼べるの?っていうのを幹丸先生から子供達に激しく詰めて。

西川:いじめました(笑)

下地:でもこの視点って結構大事なんですよね。お金をかけるだけの価値があるかっていうのを考えさせるというか、単にアイデアだけじゃなくて、それをどう実現させるかというところまで考える勉強になったと思います。どちらも実現させてあげたかったですし、それが出来ず残念な気持ちもありますが、社会の厳しさみたいなものを体験させられたとも思っています。

(冬まつりまでの期間はワークショップやミーティングを何度も重ねて形にしていきました)

(マリンコインという名前も子供達が考えたものです。ちなみにみゃークンはミャークラボのキャラクターの名前となりました。)


お二人ともありがとうございました!それぞれ本業との兼ね合いもあるなか本気で冬まつりに取り組んできたことが伝わってきました。

運営メンバーの学生たちも、そういう大人たちの本気を見て、それについていくことでぐんぐん成長できたんだと思います。

第二回宮古島冬まつり開催も楽しみにしていてください!!

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Mya-hk LAB.

「宮古島の子どもたち一人ひとりがワクワクする将来を描き、その可能性に挑戦すること」ができる未来を目指して、子どもたちのタメになるような情報や記事を発信していきます。https://m.facebook.com/Mya-hk-LAB-250086705856775/
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