受験の力写真

受験に必要な力って?

こんにちは。

残り2回の実施をもって廃止されるセンター試験まであと1ヶ月となりました。この記事を読んでくれている受験生もいるかと思います(いてくれ)。

今回は受験に関するお話をしようと思います。本番へ向けて追い込み中の受験生も、これから勉強を進めていく人も参考になる内容かと思うのでぜひ読んでみてください!

よくある悩み

受験生が受験勉強をする中での悩みとして、「どういう勉強方法がいいのか」「どんなやり方がいいか」という声を多く聞きます。
noteの記事テーマ募集アンケートでも、「科目別のオススメ勉強法について書いて欲しい」との声がありました。

私が高校生のころも、どういう風に勉強したらいいんだろう、効率的な方法ないかな・・・とよく悩んでいました。

(ウアアアアアァ!って感じ)

では、効果的な勉強の仕方とはいったい何なのでしょうか?

私の結論からすると、それは「人それぞれ」です。

(何だよそれって感じですよね。)

確かに、ある程度効率的に勉強する順番だったりやり方だったりはあると思うし、方法をまとめるだけなら、第一志望校に合格した人に勉強方法を聞いてこのブログで紹介することもできます。


しかし、はたしてそれは本質的なのか?

そもそもこの悩みが生まれるのは、現在の受験において必要な知識や覚えなければならないことがあまりにも多すぎるという原因があると思います。

必要とされる膨大な知識をいかに効率よく身に付けるか、そこに目がいってしまうと、勉強の「やり方」ばかりを重要視するようになってしまいます。

しかし誰かにとって効率のいい方法が他の人にも当てはまるとは限らないし、
この時期はこれをやる、こういうフローで進めたほうがいいよといったアドバイスはできても、どう勉強するのがいいかは最終的にはその人次第です。

勉強の仕方を工夫することはあくまでも手段であり、困ったらLINE@で相談したりネットでいくらでも情報収集できるので、ここでは知識のほかに、そもそも受験において必要とされる「力」って何なんだろう?ってことについて考えてみたいと思います。


受験において大事な力

受験する大学や科目、センター試験か二次試験かに関わらず、受験の際に共通して必要とされる力って何だと思いますか?

それは「問題に答える」力です。
もっと言うと、聞かれていることは何かを読み取って、適切に解答する力

当たり前だよと思う人もいるかもしれませんが、これがなかなか難しく、そしてかなり大事なことだと私は考えています。

いくら効率的に知識を身に付けても、それをきちんと使うことができなければ試験問題を解くことはできません。

逆に、何を聞かれているのかがわかる、つまり「問題を正しく読み取る力」があれば、使うべき知識がわかるし、答えがわからなくても「何がわからないのか」がわかるので自分の勉強すべきところを効率よく勉強することができるようになります。

ちょっと例をあげてみますね。

これは、2015年の東大理系の入試問題です。(https://mathtrain.jp/fax より)

ちなみに私はこの問題解けません。ですがちょっと問題文をよく読んでみたいと思います。

まず聞かれているのが「Cの通過する領域」。この時点で「領域???」となった場合、そもそも領域とは何かから勉強する必要があります。

解答をみると解き方はいくつかありましたが、私の場合、

放物線Cはyに関する式だからyが動く範囲を求めればいいんだな。あとわかるのはa>0で動くことで、xをどうにかせんといかんけどどうすればいいかわからん・・・

みたいに考えました。xに場合分けが必要なようですが、私はここから先ができないということがわかりました。(つまり全然解けない)

こうやって、聞かれていることがまず何かを読み取るところから、自分はどこまでわかるのか、何ができないのかを把握した上で勉強を進めると、ただぼんやりと知識をつけるよりもより「自分ごと」として理解することができます。

次は平成29年度センター試験の英語の問題です。(https://www.dnc.ac.jp/center/kako_shiken_jouhou/h29/jisshikekka/index.html より)

問1で聞かれているのは「目的」です。何かをprovideするというところまでは問題に書かれています。

コンテストの目的を聞かれていることを念頭において下のWebサイトの文を読むと、最初の文で「これはたくさんの人にあなたのクリエイションをシェアするいい方法だ。25歳以下なら参加できるよ。」みたいなことが書いてあります。

なので答えは4の「若い人が作品を展示する機会を提供する」になります。

そもそも目的を問われているんだということを理解していないと、いくら文章が読めても適切な答えは選べません。

今あげたのはわかりやすい例ですが、問題が難しく複雑になればなるほど、この「何を聞かれているかを読み取る力」が重要になってきます。

聞かれていることはわかるのに書かれている英語の文章が理解できないんだったら、
・単語がわからない
のか
・文章の構成がわからない
のかで勉強の順番ややり方も変わってきます。

頭がいい人は知識以上にこの「問題を読み取って理解する力」があるので、自分の課題を把握して効率よく対策できるというわけです。

どうやって力をつけるのか

ではこの聞かれていることを読み取る力はどうすればつくのでしょうか?

それはとにかく普段から意識して訓練することです。

問題を解くときには「何を聞かれているのか?」、勉強をするときには「この分野では何を理解すればいいのか?」ということを常に自分に問いかけて、自分がどこまで問いに答えられてどこがわからないのかを把握する訓練をしてください。

試験においてはもちろん知識も大事だし時間配分など考えることは色々ありますが、
本番が近い受験生は、残り少ない期間でもこの意識を徹底してみるときっといいことがあると思います。


受験だけじゃない

ちなみにこの力は受験勉強に限らず、人生の中の色々な場面でも重要になってきます。

私は今留学中ですが、英語でコミュニケーションを取るとき、初めは「相手の英語を全部聞き取ろう」として結局聞き取れず、焦ってうまく会話できないことが多くありました。

しかし「相手が何を伝えたいのか」を意識すると、例え全部聞き取れなくても伝えたいメッセージさえわかればそれに対して返答することができるようになりました。(それでもわからない場合もまだ多いですが笑)

そのほかにも、会社で仕事をするとき自分が何を求められているかを理解する、人と話すときに相手の言いたいことを理解するなど、あらゆる場面で必要になります。


特に社会に出ると答えのない問いがたくさんあり、それらに対して自分で答えを探していかなければなりません。

そのときに、目の前の課題が何なのか、何が必要なのかをしっかりと把握することは、自分が何をすべきなのかを考える上でも超重要です。

受験勉強を通して、ぜひこうした力をつける訓練をしてみてください。


長くなってしまいましたが今回はこの辺で。

では!



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