タイトルにある通り、僕は27年間童貞という悲壮感漂う人生を送ってきた。

学生時代から友達は少なくはなかったので、「いつかできるだろう」と思っていた。
そして、そのまま気づいたら大学を卒業していた。

大学を卒業し、社会に出るとさらに異性との出会いはなくなる。
「流石にヤバくね？」と少し焦り始めたのだった。

そんな時に、街でとある広告を目にした。

この広告を見て僕は「お金も稼ぎながらえっちな事もできるんじゃね！？」と舞い上がった。今思えば、めちゃくちゃやべー奴である。

そしてポスターに記載に記載された番号に電話をかけて、登録料（50,000円）を支払った。
するとこんな書類が送られてきた。

この出会い系サイトに登録している女性のプロフィールである。
「本当に出会えるんだ！」
出会い系業者の思うつぼと言わんばかりに、追加料金を支払って更なる女性のプロフィールをかき集めた。

その結果、誰とも出会えなかった…
プロフィールに記載の番号に電話をかけても一向につながらない。
それを数十回繰り返して気付いた。

これは詐欺だ…

愛しのルミ子、良子、杏に出会えなかったショックと共に、自分の不甲斐なさに嘆いた。
そして、自分が熟練の童貞になっていることに気が付いた。

転機

その後も女性との出会いを求めて試行錯誤するが、結果に繋がならない。
そこで割り切った僕は、童貞をネタにすることに決めた。

童貞をテーマにしたYouTubeチャンネルを開設したのである。

その名も「童貞TV」。
童貞がコンプレックスだったくせに、なぜそれを世界中にカミングアウトすることになったのか、その思考回路は今思い返しても謎であるが

・童貞がハプニングバーに行ってみた。
・童貞がマジックミラー号自作してみた。
・童貞が美女と混浴してみた。

のような、あたおか企画を続けていたところ一年で2万人くらいの方々にチャンネル登録をしていただいた。

しかし移り変わりの激しいSNSの世界。
YouTubeの再生数や登録者数の勢いも弱まってきており「何か新しい手を打たないと…」と悩ましい日々が続いた。

そんな時にとある男性からこんなことを言われる。

平出さんは、YouTubeの企画でマジックミラー車を作る時に出会った方であり、マジックミラー車のオーナーである。

そして"童貞アイドル"というワードを聞いた瞬間に「面白そう！」と思い、何とも奇妙なアイドルグループのメンバーを集めることにした。

お気付きの方もいるかもしれないが、この時には"童貞卒業"というキーワードは遥か忘却の彼方へ消え去り、"SNSで有名になる"ことが最優先事項になっていたのである。

しかしこのアイドルグループが意外な注目を集めることになる…