『スイレン・グラフティ②　もすこしつづく、ナイショの同居』９月に発売決定しました！

続きをお目にかけることができればいいな、と思って準備をしてはいたのですが、「じゃあ９月刊で！」と本決定を知らされたのが６月頭だったので必死に書きました。６月後半の記憶がない。間に合うかどうかギリギリの進行でしたが、許される刻限いっぱいまで練りこみ、今できる全力を注ぎこみ、彼女たちの夏の物語を書き上げました。

とはいえ、作中では大きな事件は起こりません。彗花と蓮は連綿と続く日常の中、ささやかな（それでも彼女たちにとっては重大な）出来事に一喜一憂して少しずつ進んでいきます。そんな様子をぜひお楽しみください！（①巻未読の方はぜひぜひ読みながらお待ちくださいませ！）

①巻刊行後、当初予想していたより大きな反響を頂き、ものすごく励みになりました。中でも、これは少女たちの青春物語である、というこの作品のほぼ唯一の特色を真正面から受け止め、あたたかいお言葉を多数かけて頂いたことは、筆者として恐悦至極と言う外ありません。

ただ、残念ながら現状を鑑みると②巻以降を続けていくのは困難である、というふうに言われております。これは他ならぬ筆者の力不足です……。出るのが決まっている②巻で①巻時点での問題なども解決しておくべきでは、と考えたりもしましたが、結局それは止めて、彼女たちの青春を丁寧に描くことに心を砕きました。拙速に、それなりの解決で終止符を打つ、というのは、彼女たちに対して責任を欠くと思ったからです。

②巻刊行と、それに伴い①巻がどう動いていくかで、続刊の可能性はゼロでない、とも言われています。なのでまず、そこに賭けて自分のできることをやっていきます。しかし、こんなことを言うのは本当に心苦しいのですが、最後に一番効力を持つのは、他ならぬ読者の皆様のご声援です。どうか、『スイレン・グラフティ』を、彗花と蓮、彩絵や星加の青春を、応援してやって頂ければ幸いです。なにとぞなにとぞ、よろしくお願い致します！