コンプソンズ配信始まりました。
劇場での公演の記憶が急速に失われていってるので、昨日配信観たら他人事のように「うわ、これおもしろ」となってしまいました。おめでたい人間です。

や、しかしホントに配信映像のクオリティが高いのです。素晴らしいです。
高畑陸さんが代表をしている「ニュービデオシステム」というチームなのですが、とにかく作品の意図するところを読み取ってくれて、観やすい、映像作品として面白いクオリティに仕上げてくださっています。ありがとうございます。

何書こうかしら。
アフタートークした時用に、「#われ狂クエスチョン」というのを募集してのですが、答えられなかったぶん、あとは答えたけどうまく答えられなかったやつを答えてみようかと思います。

Q:めちゃくちゃ遅れてこのハッシュタグを知ったんですが、「女の作ったラーメン食えんねん」はAマッソさんのコントからでしょうか?それとも本当に誰が言ったかは覚えておらず、なんとなく覚えているワードだったんでしょうか?

A:これは明確にAマッソのネタからの引用です。
ラーメン屋って、特に二郎系とかなんですが、かなりホモソーシャル空間っぽいところがあり、そこから男性社会、天皇制、にまでテーマが伸びていくんじゃないか、と思ってこのセリフをスタートに置いてみました。

Q:ピンランの曲のタイトルは？

A:全く考えてなくて、考えてないまま結局千秋楽まで来てしまいました。便宜的に現場では「ピンチランナーズのうた」と呼んでました。「乙女新党のうた」もあるしまぁこれはこれでいいのではないかと……いや適当すぎるか……。

Q:金子さんへ質問です
アイコンで抱えている猫ちゃんたちのお名前は？

A:こたつとポーです。2人合わせてこたポーと言われています。実家の猫です。最近避妊手術しました。

Q:いつも客入れのBGMにテンションが上がってます。僕も10年前くらいのアイドルシーンが大好きなので、グループ名連呼するシーンでも良いセレクトだなといつもうなずきながら見ています。金子さんの推しグループはどこでしたか？今回、9nineのことも改めて見られていかがでしたか？

A:この質問うまく答えられなかったので答え直します。ちょっとだいぶ長くなります！
まず、私は自分が「アイドルファン」と名乗っていいのか分からない状態です。
高校生〜浪人生の地獄の時にSKE48にハマっていたけど、大学入ったらすぐに他界してしまいました。
ですが10年前のアイドルグループの知識はたぶん一般の人よりはあります。
それは何故かと言うと、私が所属していた明治大学の映画サークルの人々がものすごくアイドルにハマっていた時期があり、その影響で僕も現場に連れてってもらったりしてたからです。
さくら学院と東京女子流と虹のコンキスタドールのライブに行った記憶があります。
そのなかでは東京女子流が一番良くて、曲を聴いていました。
ですが一番好きなのは、グループの曲ではなく新井ひとみさんがtofubeatsさんとフューチャリングして出した楽曲「Come On Honey! feat. 新井ひとみ(東京女子流) & okadada」です。
完全にサブカル野郎選曲ですね。
やはり楽曲とパフォーマンスのレベルが高いグループに惹かれます。
なので当時9nineをちゃんと見ていたら曲にハマっていた可能性あるな、と思います。
9nineはとにかく名曲揃いだなと思います。
千秋楽終わったら思い入れもちょっとは薄れて離れるかなと思いましたが未だに毎日聴いてます。
何度も言ってることなんであれなんですが今回村田寛奈さん出てくださるとのことで9nineとその辺のアイドルシーンを勉強しました。
それまで9nineに関する知識はほぼゼロです。
リーガルハイは観てたので「Re:」は聞き覚えがありました。あと「SHINING⭐︎STAR」も聞き覚えがありました。
そんな状態から勉強したら、自分の時間感覚がけっこう狂いました。

例えばなんですが、客入れ中に流れるベイビーレイズJAPANの「夜明け Brand New Days」という曲があるんですが、客入れ中に聴きながら自分は、「いやぁ、この曲ホントに懐かしいなぁ。良い曲だよなぁ、色々思い出すなぁ」とノスタルジーに浸るわけですが、そもそも私は数ヶ月前までこの曲自体知らなかったし、「暦の上ではディセンバー」の「ベイビーレイズ」が「ベイビーレイズJAPAN」になったことすら知らなかったし、メンバーの顔と名前が一致したのもここ3ヶ月くらいの話です（浅草ベビ9という番組をYouTubeで全部観たので）

だからノスタルジーを感じるはずがないのだけど、そこらへんの新たに取り入れた知識と、大学時代の友人たちから得た知識と思い出がぐちゃぐちゃになっていた状態（TIFとか一度も行ったことないのに架空のTIFの思い出でエモくなったりしていた）でこの質問にぶち当たったので、あまりうまく答えられませんでした。

それで、9nineの話で言うとひとつ！
9nineに影響されて書いたセリフがいくつかあります。一番大きなところで言うとラストです。
今からネタバレです。

村田さん演じる主人公まさことさかたさん演じるれんげがかつてやっていたアイドルグループ「ピンチランナーズ」の、亡くなってしまった三人目のメンバー「タカヨちゃん」が2人を助けるために「世界のルール」を破って復活するくだり。

そこのセリフで、私演じるタカヨが、いつまでも死んだ自分のことを引きずってしまう2人のことを思って「私のことなんか忘れたっていい」みたいなことを言うんですね。
正確に引用すると、
タカヨ「あのさ、あんたらこの先も色々あるんだよ？私といた時間なんてあんたらの長い人生のほんの一瞬なんだからね」
というセリフ。
この後に何を書けばいいのか分からなくなった時がありました。たぶん2日くらい。
展開はなんとなく頭にあるのだけどこのセリフの後にまさこが何を言えばいいかわからない。
そこでなんか色々見ていたら、9nineの活動休止の中野サンプラザのライブのタイトルが『9nine one man live 2019 Forever 9nine』
だったんですね。
で、「永遠かぁ。でもセリフで永遠なんて言うの恥ずかしいな」
みたいに考えて、その後村田さんのインスタ見たら「Wonderful World」という曲を9nineの3人で歌っている動画があり、そこに「forever 9nine」というハッシュタグを見つけた時に、
「あ、なんか永遠まで言っちゃうのアリかもなぁ」と思って、
まさこの「大切な一瞬だよ。永遠みたいに大切な一瞬」というセリフを思いつきました。
で、「Wonderful World」って知らない曲だったのでSpotifyでちゃんと聴いてみたら、とても良い曲だったんですね。
聴いたら一番最後のまさこのセリフ「私の味は、私の味なんで！」のイメージまでがザーッと沸いて一気に書き切れたので、なのでこの演劇のラストの曲は9nineの「Wonderful World」にしました。
最初は脚本書く用のプレイリストに入れてよく聴いていたフィッシュマンズの「MY LIFE」をエンディングテーマにする予定でした。（そういえば徳永京子さんがツイッターの感想でフィッシュマンズの名前挙げられてたのビックリした！）その後チャットモンチー流れるし、橋本絵莉子さんが最近ソロで出した新譜「宝物を探して」が良すぎたので、それにしようかでかなり迷ったんですが、やはり派手なハッピーエンドには「Wonderful World」かなぁと思い、この曲のおかげでラストまで書けたし、ということでこの曲をエンディングにしました。「MY LIFE」も「宝物を探して」も名曲なので、サブエンディングテーマとして聴いてみてください。
長くなりすぎた。
終わります。
次回はツイッター上でご質問あったので客入れプレイリストの選曲理由と基準について答えられたらと思います。