見出し画像

メンバーnote 「新しい自分の発見 快適ゾーンから出てみよう。」

NPO法人Feelosopher's Path が運営する日本ギフティッド協会とご縁のあるCo-musubi。日本ギフティッド協会主催の第6回ギフティット教育カンファレンスに Co-musubi のメンバー4名が参加させて頂きました。
今、夢中になっている事、情熱を ’’パッションプレゼンテーション’’ という形で多くの人に発表できる場です。

それは何も完璧に仕上げたものでなく、現在進行形の途中経過のものでよいとのこと。

息子は、「映画配給会社から始まるマーベル(コミック映画会社)の世界」というテーマで発表しました。

初めは映画配給会社のロゴとテーマ曲にハマり、そこから配給会社と製作会社や映画作品の関係、更にゴジラ、スターウォーズシリーズと研究が続き、現在、アベンジャーズ始め「マーベル」作品に夢中なのです。

ロゴから入るのが、何とも息子らしいのですが。。。

当初、Co-musubi代表の井上さんから
「マーベルについて発表してみない?」
とお話を頂いた時、人前大好きな息子、そして一旦好きなことを見つけ出すと、四六時中夢中になってしまう息子に「チャンスをあげたい!」という気持ちがある一方で、人に伝えたり、アウトプットが一方通行という苦手さを抱えているので、正直「大丈夫だろうか」という不安とで、迷いました。

しかし息子に話を切り出すと、「やりたい!!」の即答。。。
。。。よし、やってみよう。笑

事前ワークショップがあり、そこでカンファレンス主催者であり日本ギフティッド協会代表の今瀬さんにその旨を相談すると、
「人に説明する形を取らなくても、一緒に絵を書いたりするのも表現。表現の仕方は色々。」というアドバイスを頂き、息子にベストな表現の仕方で良いんだ、とホッとすると同時に、「なるほど、それは面白い!」と共感しました。

それは、ありのままの「個」を引き出せるのだから。

ワークショップ帰宅後、早速息子は指定の3面ボードに、今まで脳に溜め込んでいた情報をここぞとばかりに何の躊躇もなくバァーーーーっと下書きし、構想を練り始めました。

今まで、学校の自由研究の宿題では親の助けがないとなかなか進まない事もあったのですが、今回に関しては、文字の大きさなどの少しのアドバイスだけで、本人の伝えたい事がどんどん出て来るし、ほとんど一人で作業がどんどん進んでいく。。。
驚きました。

ランチも「まだいらない」とスキップ、私が様子を見にいくと
「集中したいから向こうに行ってて」。。。
時間を忘れ忘我状態です。

このフロー状態を大切に」と井上さんが言っていたのを思い出し、私は子どもから距離を置き、親のいない所で繰り広げられる子どもの世界を見守りました。

「(自分が)28 歳になる 2038 年、僕がアベンジャーズ7を作るから。」と言う彼の創作した動画を見せてもらいました。

彼の独自調査でアベンジャーズ5の公開が 2022 年、2代目アイアンマンが出ると予想。

僕の作るアベンジャーズ7では、3台目アイアンマンを主人公にし、デッドプール(マーベル作品だが映画会社が異なる)をアベンジャーズに加えるんだ!」と息子。
「へぇー、どうして?」と私。
「デッドプールは FOX(映画配給会社)が権利を持ってるけど、FOX はディズニーに買収されたから、登場してもおかしくないでしょ!」

因みに、マーベルはディズニーの傘下のようです。
なるほど〜。
一つの架空の世界で、ただ乱雑に想像するのではなく、彼なりの建設的な考察をもとに空想し広がっている。

「好き」なことへの情熱を通し、知らず知らずに洞察力や創造性が育まれているのだと実感し、内に秘めていた最大限のエネルギーが溢れ出て来る瞬間を垣間見ることができました。

息子のお陰で、権利など大人の都合で登場人物に影響がある事や、ヒーローもの映画に全く興味がなかった私も大分詳しくなりました。笑

さて、パッションプレゼンテーション当日、息子は「早く発表したい!」と楽しみで仕方がない様子でした。

画像1


私の心配をよそに、彼は大きな声で参加者の方にクイズを出し、彼なりに精一杯伝えていました。
クイズがマニアックすぎて答えに困ってしまうようなシーンでも、聞く側の大人が、懸命な子どもの発信に「全力で」耳を傾けてくださる様子に、物凄く感動しました。

画像2

なんて暖かい雰囲気なんだろう、と。
安心あったかな雰囲気があってこそ、発表者も思いっきり自分を表現できる。
持っているものを最大限に引き出し共有できる喜びが、自己達成感に繋がります。

発表者の方皆さん、絵を描いたり、オススメの本を紹介したり、実験結果を発表したり、実に個性豊かなパッションを思いきり表現されていて、そのエネルギーにとても圧倒されました。

画像3

画像4

画像5

普段とは違う非日常の世界に身を置き、「快適ゾーン」から飛び出ることで湧き上がる力、そこでまた新たな自分を発見し、一歩一歩自信がついていく。

アウトプットが苦手な息子の、伝えたいと言う情熱が勝り心踊る姿に、確かな一歩を感じました。

画像6

今、まさに息子に必要なこのような場を与えてくださった今瀬さん、井上さん、一緒に楽しんでくださった Co-musubi のメンバーに、改めて感謝、感謝、感謝です!

大人になるにつれ、周りからの評価報酬など外的環境によるプレッシャーで、情熱を充分に発揮できず、自由な発想から遠のくこともあるかもしれません。

でも、子どもの自由な時間は年々減り続けていると言われている中、今回、外からの何の圧もなく純粋に楽しい事にのめり込み、自分の夢中なものと一体化し真っ直ぐに情熱を注ぐ息子のエネルギーを横で感じ、この純粋な夢中力、主観的な価値を丁寧に育てていきたい。自由な時間こそクリエイティブな感覚が生まれる場ってとても大切なのだ、と思いました。

また、訪れるチャンスに親が勝手に抱えた不安材料により、わざわざ迷ったり心配したりする必要はないこともわかりました。
チャンスをどう捉えるかは子ども自身の感情であり、親としては、ただただ子どもを尊重すればよい

これからもあらゆる機会を彼自身が活かせるよう、全力で応援し、共に挑戦していきたいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?