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自分たちで。こどもたちによる朝自習会

今年の夏休みも、こども達が主体となり自主的に開催する朝自習会を、こどもたちはやりきりました。

夏休み平日の朝7:00にスタート。
オンラインの会議システムZOOMでつなぎ顔を合わせ、各自、思い思いの自習を30分間行います。

何を勉強するのかも、参加するのかどうかも、選ぶ権利はこども達ひとりひとりにあります。

リードも小学生が担います。

今年は小学6年生の男の子がリードに手を挙げてくれました。

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「おはようごさいます。」の挨拶で始まり、「ありがとうございました。」の感謝の言葉で終わる朝自習会。

1ヶ月間。彼は見事にリードをやり遂げました。
途中、疲れている様子が見えるとき、保護者の方が「明日は休めば?」と声をかけても、「やる。」と一言。
貫き続けました。

そしてその姿に触れた小学1年生から中学生も、彼の静かだけれど芯のある継続する姿に刺激を受け、憧れ、力をもらい、可能な限り参加し続けました。
気負うことなく、自然体な彼らしいリーダーシップで、みんなの継続する気持ちを牽引しました。

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途中1日だけ、家庭の事情で彼がリードを担えないときには、それを聞いた他の小学6年生の男の子が
「仕方ないなぁ。やるかぁ。」(笑)と、すぐに手を挙げてくれるナイスフォロワーシップも見せてくれました。
彼らには、毎週土曜日の夜に自主的に開催している算数クラブ(算数や数学を自習し、わからない問題はシェアし解き合うこども達の希望からはじまったクラブ)の絆があるのだなぁ、と感じる素敵な出来事でした。

また、旅行の日にも「朝自習会に出たい。」と、勉強道具を旅行に持っていこうとする子もいました。

小学5年生男の子の母からは、

「Tくん、毎日毎日、ありがとう。
息子は、毎朝眠さとの闘いでギリギリで自らの判断で参加を決め、ギリギリの参加になっています。
でも休む選択もあるし、お休みの子もいるのも分かってるのに、ギリギリ参加を決めるのは、画面にTくんが安定していてくれること、誰かは参加していることが息子を突き動かしているんだと思っています。
T君の静かな強い意志を私は感じています。」

との感謝のメッセージもコミュニティに寄せられました。

朝自習会の最終日を終え、リードを担った男の子は、カレンダーで朝勉強会を行った日を数え満足そうだったとのこと。
何か褒美として物をもらうでも、点数が上がるでもない。(外発的動機づけ)
自分自身で決めたことをやりきったことが、彼にとっての喜びなのです。(内発的動機づけ)

朝勉強会には参加をせずとも、それぞれのペースで自習をしたり、また、事情によりZOOMを繋げないけれど、みんなの自習時間に合わせ一人で自主学習に取り組んだ子もいました。

それぞれのやり方や、それぞれのペースで夏休みを過ごしましたが、これまでの日々の中で確実に子どもたちの中にリスペクトや信頼感が生まれており、見えないそれらの絆が彼らの様々な自主的な取り組みを後押ししていることが伝わる夏休みでした。

こども達の姿から、大人たちもたくさんの勇気や気づき、活力をもらいました。

Co-musubiは不思議な場所です。

実際に会うことは少ないですし、すべきもありません。評価もありません。
けれど彼らには、とても穏やかで静かな信頼関係やリスペクトが生まれており、お互いに育ち合っています。

このような大人のエゴを排除した、こどもの側からはじまるコミュニティの必要性を強く感じ動きはじめてから、今年の9月で丸3年になります。

当初イメージした、こども達が自らの力で育ち合っていくための豊かな土壌となる環境を、コミュニティの力で3年間をかけて構築してきました。

まだまだ目を向けていただいたり、理解をして頂けることは少ないのですが、このように穏やかにこども達が育ち合い、保護者も競争ではなく自分以外の子どもたちの成長を見守り喜び合うコミュニティが増えていけば、あっという間に教育における価値観や文化はひっくり返り、課題は真に改善されていくと信じています。

今後は、コミュニティで学び合うことについて、もっと知っていただけるよう広げていかれたらと思っています。
関心のある方はぜひご連絡ください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!




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