昨日はバイトに3時間だけ入った
1時間は店内の掃除、残り2時間はレジをした

私はレジをやるより、掃除や品出し、休憩時間にトイレに引きこもったり、1人で黙々と作業する方が好きだ

レジは、良いお客さんもいるが相反して嫌なお客さんもいるので本当に疲れる

レジをやるに当たり気合いを入れるため、とにかく1人時間を楽しむ

昨日も掃除時間は
商品棚の位置を勝手に変えたり
店内のアナウンスの声にハモってみたり
500円玉を落として探しているお客さんを、ゴミと一緒にホウキで掃いでみたり
クレームラインぎりぎりで攻めていった

クレームは入らなかったものの、商品棚の位置を変えているところが防犯カメラに映っており、それだけは店長に怒られた

大ごとにならなかったので良かった

有意義に過ごせた分、その後のレジ2時間はだいぶ頑張れた

普段よりも対応が良かったと思う

途中お年寄りのお客さんが来て
腰が90度に曲がりながらも、頑張って歩いている所に感動した

そのおばあちゃんはお会計で
「レジ、頑張ってるね、少し褒美をあげるね、」
と言って、1285円のお会計に対して2062円を出して来た

その一瞬ではなにがご褒美かわからなかったが、お会計が終わりお釣りを返すとき
お釣りが777円というラッキーセブンだった事に気が付いた

おばあちゃんの優しさに更に気分が高揚した私は、そこらへんに落ちてた500円玉をプレゼントした

おばあちゃんと話していた時間が体感1時間半に感じ、レジ時間も残り10分となっていた

すると見覚えのある顔の女性が来た

その人は、学生の頃仲の良かったお友達シリアルちゃん（澤田シリカゲルあるみ）のお母さんだった

当時はとても優しくて、すごくおしとやかなイメージだったが
今目の前にいる感じでは目つきも鋭く、歩くたびにどしどしと音がなっている

おしとやかの、おの字もなかった

なんなら黒と紫のオーラも出ているように見えた

生憎マスクをしていて、本当に友達のお母さんかは分からない

しかし、差し出してきたポイントカードの名前の欄には確かに
「澤田シリカゲル邦子」
と珍しいミドルネームもちゃんと記してあった

シリ邦さんがカゴを目の前に置いた時、あまりの衝撃でレジカウンターに穴が空いた

カゴがすっぽりハマっていた

あまりの怖さに、私も言葉を発せられず
お会計時に値段を指ジェスチャーで表すという失態をしてしまった

その態度に腹を立てたのかシリ邦さんは、小銭をトレーに投げた

見事に全ての小銭が立ち、トレーのギザギザの間に埋まっていた

しかし、出した小銭が全てアルゼンチンペソだったことに気づいた時は少し顔を赤らめていた

シリ邦は引き換えに千円札を投げたが、元気だった私はジャンプをしてドヤ顔で空中キャッチした

したり顔をした私を見て、シリ邦は更に怒りを増す

私は、お釣りが千円だったところを
999円という財布の中がパンパンになる状態にお釣りをちょろまかした

怒りMAXのシリ邦は、買っていたトイレットペーパーをエコバックの中に叩き入れて帰っていった。

しかしエコバックの底には穴が空き、買った商品が一個一個床に落ちていた。

シリ邦との戦いは体感30分に感じたが、最後ヘンゼルとグレーテルみたいで面白かった。