第五章(10)子どもが主役! 「OKファーム」
常々俺は、「生産するばかりが農ではない」と唱えてきたが、オーガニックキッズファーム、通称「OKファーム」は子どもが主役の農園だ。俺が移住した大分臼杵の農地で始めたアクションで、二○一六年三月から始まっている。
耕作放棄地、食の問題、子どもの居場所。地域が抱える三つの問題を一つにしたら、ポジティヴアクションに大変身!
とにかく泥んこになって、作物と一緒に育つ。そんなキッズ農園。別に子どもでなくても参加自由よ。 不登校、引きこもり、障害者、薬物依存、社会不適合者から、別段問題のない健常者までカモン!
地域で余っている農地や機械、それに人。リタイアしているベテランのシニア農民にも参加してもらい、子どもたちに自由みなぎる行為としての作物育成、いや人間育成に参加してもらう。
ひとつひとつを見れば、問題しか浮かび上がってこないケースも、合体するとお互いが手を引き合って分子が融合するがごとく、社会化していく。
今、世の中に必要なマッチングとはこんなコトではないのか?
オーガニックキッズファームは、当事者数名が集まって始まった小さなアクションではあるが、日本中いや世界中に同じ意識を持ち、何とかしなくちゃと立ち上がろうとしている同胞がたくさん存在しているコトを強く感じる。そのきっかけになれるように、問題の本質を捉えながら広げていきたいと願っている。
要するに、OKファームが「フリースクール」や「オーガニック保育」に発展する可能性は大なワケなのだ。
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