店頭

第三章(4)地域に「農民カフェ」を作れ!

農業は表現でもある。

そうだ、農民カフェを作ろう! 人間エネルギーのムダ使いをしている東京の若者を、農民として地域に送り出すんだ

そして、俺の中で渦巻いていた世の中の矛盾を、すべて実践を持って変えてやろう!

俺が思い描いた下北沢の「農民カフェ」はこんな。イメージだ。

たとえば、「物件」

家主の思惑が渦巻くような、部屋割りされたテナント物件だけはイヤだ。

都会のど真ん中であろうと、独立した建物。できれば庭付きの一軒家! 使われなくなった家をリノベーション&イノベーションしよう。

たとえば「食」。

どんなに旨いもんを作ろうとも、素材を業者まかせにしていたら、それは「嘘」になる。

だから自ら農業をして収穫し、そして信頼のおける仲間たちの農園から直送してもらう。百パーセント自給による素材メニューの構成を心がけ、農と食を繋ぐフェアトレードを実施する。

たとえば「ゲストハウス」。

俺のアジト、下北沢にはホテルのような「泊まる」場所がない。つまり、せっかくのゲストに対して、金使ったらさっさと帰れ! といわんばかりの程度が低い街なのだ。

せっかく下北沢に来たなら、農民カフェに泊まりなよ。泊まれるカフェ、街なかオーベルジュ。生活を感じる都会の宿アーバンツーリズムの提供。

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