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【書評】ぼくらの地球規模イノベーション戦略

CEATEC 展示で 興味強かった「株式会社オプティム」の社長 菅谷俊二さんの自伝です。

展示に興味強くなったので、以前読んだものを読み返してみました。
オプティム(Optim)は 認知高い企業ではないですが だいぶ以前だと「フレッツ光 簡単セッティングツール」(モデムと一緒に同梱されていたCD)から「遠隔操作」分野が強い企業でした。
そこから MDM(モバイルデバイス管理)では国内シェア1位まで上り詰めた企業でした。
自分がビジネスで絡んだ経緯として、昔バンダイ系の会社が 「女子小中学生向けスマホ」の際に、その時は「親が制限かけられる(ペアレンタルコントロール)」セキュリティツールでの検討でOptim Biz のOEM導入だった記憶です。


そこから テレパシー(https://telepathywear.com/index.html)と組んで ウェアラブルカメラ(今だと スマートグラスの呼び名が適切)を取り組んだ際に一気に「IoTプラットフォーム構築」を昨年位から 営業路線拡大した形です。今回のCETEC JAPAN2018 は営業販路拡大にかけて、一挙に出展して シェア大きくしていく動きを取っています。
だいたいIoTと遠隔操作 で情報集めていると、裏側にオプティムがいるケースが増えてました。

この本自体は2015年に発売になったから、今の路線をそのまま維持しているので、中々 その事業展開していった経緯が確認できて、興味深い自伝(沿革)になっています。

端的にビジネス沿革を見ると
動画広告サービス →遠隔操作(MDM・ペアレンタル)→IoTプラットフォーム(実際のIoT機器をコントロールする基盤提供)
にビジネス転機しています。今見ると 成るべき姿に見えますが、この10年位の経緯で 色んな会社がチャレンジし、潰れていった分野にも思えます。

この自伝でも、何度も倒産危機があったのを乗り越えたり、人との出会いで救われていった経緯が書かれていました。
一貫してすごいのが
「ビジネス特許を取り続ける姿勢と方針」
「これはという分野には ひたすらお金をかける研究費」
その結果 去年くらいから農業IoT建築IoT は自治体レベルや商社やナショナルカンパニーレベルではなく、民間企業が手に届く範囲で、短時間で実践まで落とし込んでいるように見えて、今ちょうど花咲いているような気がします。
(株価も去年までは 2600円位が 10月1日は5230円まで急騰してました。でもまた急下して今3900円位)

本を読んでいると分かるのですが、この菅谷さん 一癖ありそうな人で 働いている社員側はけっこう大変だろうなとも感じます。

IoT分野に興味ある人は一読して どんなビジネスチャンスで転機出てくるか立身伝的に読んでみるのも面白いと思います。

以上です。

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