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化粧品成分「BHA」と「BHT」の危険性

発がん性があるって本当?

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)とBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)は化学構造上、お互いに類似した化合物です。

いずれも、化粧品だけでなく食品や医薬品でも、防腐剤として使用されています(最近はペットフードでもよく使われています)。
酸化防止力が強いので、褪色(時間の経過による色の変化)や臭いの発生が防げるという役割があります。

日本では食品添加物として、BHAが1954年、BHTが1956年に承認を受けましたが、1982年のラットによる実験でBHAに発ガン性があることが報告されました。
その報告を受け、食品への使用が禁止される予定でしたが、ラットと人間では身体の構造と条件が異なるという理由から使用禁止が延期となり、結局そのまま使用され続けています。

「身体の構造が違う」とは?
発がん性が確認された実験では、ラットの前胃にガンが生じていました。しかし人間には前胃がないことから「人に対しては安全」とされました。

その後、人に対する発がん性がないことを示すデータもありますが、今現在も米国保険福祉症による国家毒性プログラムの「発がん性の疑いがある物質」リストにBHAは掲載されています。
このリストは定期的に更新がされていますが、BHAの掲載が続いているということは、BHAに発がん性がないことを証明しきれていないのではないかと推測します。

発がん性とホルモン作用への懸念があるBHAとBHT

環境ホルモン作用がある

BHAとBHTに対する懸念は発がん性だけではありません。
1995年、英国の研究者がBHAに女性ホルモン作用があることを報告しました。その後、同じく日本の学会でも女性ホルモン作用があることが再確認されています。また現在、欧州委員会では、環境ホルモン作用の可能性がある成分の一つにBHTを挙げており、専門家による検証が待たれています。

環境ホルモンの怖さ

環境ホルモンは内分泌かく乱物質とも呼ばれます。人間の体内のホルモンをかく乱し、さまざまな健康被害の原因となる作用を起こす物質です。

例えば、妊娠中の女性が環境ホルモンの影響を受け、お腹の胎児に作用した場合、生まれてくる子供の生殖器の奇形、行動異常、学習障害などを引き起こす危険性が指摘されています。

お腹の中の胎児に影響する可能性も

肌への刺激も

BHAとBHTに対して、発疹、肌の赤み、水疱、腫れ、かゆみなど、アレルギーのような反応を示す人もいます。
おかしいな?と思ったら、日頃使っているボディーソープ、スキンケア製品、メイクアップ製品、日焼け止め、デオドラント製品、シャンプーなどのヘアケア製品の成分を確認し、BHAやBHT(と、その他の刺激が強い成分)が入っていないかを確認してみてもいいかもしれませんね。

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*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。