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保湿成分「ラノリン」のために犠牲になっているヒツジ

ラノリンってなに?

お使いの保湿クリームやリップに「ラノリン」という成分が入っていませんか?
ラノリンはヒツジの羊毛から採取される皮脂分泌物を精製して作られます。保湿効果に優れるため、乳液や保湿クリーム、リップクリームなどでよく配合されています。

人間の肌を保湿する代わりに、犠牲になる動物

羊毛から採取されているからという理由で、ヴィーガンの人がラノリン配合の化粧品を避けることがあります。
「でも、羊毛だったらヒツジは傷つくことがないでしょ?」と思った人に知ってほしい現実があります。

それは、羊毛刈りにともなう「ミュールシング(Mulesing)」という子羊への処置です。そこには人間の散髪やヘアカットのような平和な光景はありません。

ミュールシング

羊毛用に飼育されるヒツジは、より多くの羊毛が蓄えられるように皮膚の面積が大きくなるよう品種改良されています。
皮膚の面積が広いと皮膚にできるシワは多く深くなります。すると、臀部のシワには糞尿が溜まり、ウジ虫がわきやすくなってしまいます。

そこで、生後2週間〜12週間の子羊は仰向けに縛られ、臀部周りの皮膚をナイフでえぐり取られます。皮膚を大きくえぐり切られた部分は、傷が治っても毛が生えてこず、シワも発生しないため、ウジ虫による影響を回避できるのです。

また、同時期に子羊は去勢手術に加え、尻尾を切り落とされます(処置後に血を流す子羊の写真はこちら)。

ほとんどの場合、これら全てが麻酔を使わずに行われると言います。

ミュールシングされるのは生後2週間〜12週間の子羊

世界的に問題視されるオーストラリアのミュールシング

動物の権利と搾取だとして、各国の動物愛護団体からミュールシングが問題視されるようになりました。批判の声を受け、ニュージーランドではすでに禁止され、イギリスではミュールシングは実施されていなかったようです。
しかし、世界で流通しているウールの大半を生産しているオーストラリアでは、今でもミュールシングが行われており、動物愛護団体が禁止を呼びかけています。

人間のファッションや美容のために動物が犠牲になってもいい?

羊毛の大半はファッション業界で使われます。
でも、同じ羊毛から化粧品原料のラノリンが作られていることは、紛れもない事実。人間の美容のために動物が犠牲になっもいいのか?を考えさせられますね。

保湿クリームもリップクリームも、ラノリンを使わなくても作ることはできます。
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*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。