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【コラム】透明なスケスケ名刺を15年持ち続けたら……

みなさんの名刺はどんなデザインですか?
小生のはこんなデザインです。

はい! スケスケなのです。

かれこれこの名刺を15年使っていますので、
小生のことをよく知っている人は、透明の名刺の人という印象を持っています。
なぜ、小生は名刺を透明にしているのか?
奇をてらっているのか?
いえ、実は、いろいろな心理的な意味を考えて、この名刺を使っています。
今まで、お話をすることがなかったことを、本日、ようやく、

発表いたします!

#1  そもそもなぜ、名刺が必要なのか?

社会人になると、当たり前のように名刺を持ちますが、
なぜでしょうか?

「いやいや、そんなの仕事で相手に自分のことを知ってもらうには、
名刺が必要じゃないか」

そうお考えになった方は、すでに社会の画一性に染まってしまっていると思います。

「名刺を使わなくても仕事は成立する!」

これが小生の持論です。

そもそも日本人は名刺交換が大好きな人種です。
自分がどのような組織にいて、どの身分で、どんな仕事をしているか、最初に相手に提示することで、所在を明らかにしたいという意図があると思います。

それは、効率化や画一性を求めていた昭和の時代、経済成長時代であれば、よかったのかもしれませんが、今は、平成を飛び越えて、令和。
個々人が納得解を生み出し、自分ならではのアイデアや生き方を確立していく時代。

今や名刺交換に依存していては、この時代は生き残れないのです。

みなさんは、名刺交換をした名刺は、どうされていますでしょうか。

山のように積み重なった名刺を見返すのは、
仕事上よっぽど大切にしている方とか、
どうしてもコンタクトを取りたい人だけでないでしょうか。

そう、名刺交換をして、見返す名刺の割合なんて、
数パーセントにも満たないはずなのです。

だから大切なのは、名刺交換に夢中になるのではなく、
如何に自分の印象を相手に口頭で伝えられるか?
小生は、ストーリー伝達力と表現していますが、
そのスキルの方がよっぽど重要なのです。

日本人は名刺交換が大好きな文化だからこそ、闇雲な習慣から脱却せよ!

なので、小生の名刺が透明なのは、
所詮忘れ去られる名刺であれば、スケスケで無くなってもよい、
大切なのは名刺の存在ではなく、自分自身の存在の認識である、
という考えからなのです。

笑い話として、間違えて、タバコを吸う際に
透明な名刺が燃えて消えちゃったよ、
という方がだいぶ前にいらっしゃいましたが、そんな程度で良いのです。
消えてなくなっても、小生のことをしっかりと覚えてくださっているのでしたら、そのことの方が、よっぽど嬉しいのです。

#2  透明な名刺を見て、相手との相性を図る

透明な名刺を渡すと、だいたい2パターンに回答が分かれます。

「これは珍しい! 面白いね!」

と童心のように小生の名刺を天にかざしてくださる方。

もう1パターンは、

「なんて書いてあるか見えづらい。困るんだよね、こういうの」

と怪訝な顔を浮かべる方です。

みなさんでしたら、どちらの方とお仕事をされたいと思いますか。
小生は無論前者です。

文字が読みにくいなら、背景が白いところで見てみよう、
あ、こうしてみたら見やすいんだ、
と自分で工夫をしながら、目の前の課題を解決される。

・ネガティブ思考で、原因論に着目されるか?
・ポジティブ思考で、目的論を大切にされるか?

対人関係で大切なことは、後者だと考えていて、
名刺交換の時点で、自分との仕事の相性を探らせていただき、
この人と仕事をしたい、と思える方を瞬時に見定めているというわけです。

名刺交換で、相手が何を話すか? その人の人生観は、瞬時に現れる

#3  名刺はとびきり大切な人にだけ渡す

名刺交換のスキルを鍛えていくと、
名刺交換をやたら闇雲にしても意味がないことに気がつきます。
そうすると、名刺は、大切な人に最後に渡す程度でいいのです。

初対面でやるべきことは、自分の印象を相手に如何に伝えるか。

印象を伝えるには、先ほどのストーリーの力が欠かせません。

相手に興味を持ち、共感を覚えるには、

・相手との共通点を見つけ、心的距離を縮める。
・相手が今まで知り得なかったストーリーを伝え、惹きつける。
・相手にもっとそれ聞いてみたいという欲求を起こさせるストーリーを伝える。

があります。

これを小生はうまく使って、今まで様々なスポンサーや友人を見つけ、
映画に応援いただいたり、講演会の登壇のご依頼をいただいたりしています。
これに関しては、また別の機会にお話したいと思います。

インターネット、SNS時代に名刺の存在は、旧来ほど重要ではなく、
相手とFacebookやLINEを交換してしまえば、
それで相手との交流手段は確保されるわけです。

さあ、みなさんも令和の時代は、昭和時代に染み付いた名刺交換文化を脱却して、ストーリー交換文化を始めてみては如何でしょうか。

【まとめ】

#1  名刺交換に依存していると、ストーリーを伝えるという大切な機会を失ってしまう。
#2  名刺はここぞという時に、大切な人にだけ渡す!
#3  名刺よりも自分の印象を伝えるスキルを磨いた方が良い


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