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湖上の惑星

紙の木星が浮かんでいる
それを湖面が写している
私は幽霊のように周回する
不可逆の構成で思い出が巡る
暗い木 暗い木 暗い木
暗い森 暗い森 暗い森
光の尾を散らして妖精が飛んでいる
千本のタクトを振るって
それで 私を眠らそうとしている
暗い穴へ 暗い穴へ

鉄の箱が私を守る
鉄の箱が私を規定する
それで無機質な数式が続いてく
それで私を写している

火星が君を見つめている
遠い鼾をかきながら
9.4607E+18 キロメートルと
100メートル
さあ、お話をしよう
よくお眠り




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